2015.11.17

岡山_奥津温泉_河鹿園

奥津温泉に建ちならぶ旅館さんの中でも、お湯の良さや格式の高さでよく知られた「河鹿園」。
一時は20人もの仲居さんと、更に従業員を抱える大型旅館として営業されていたのですが、
数年前、地元方や温泉ファンに惜しまれながらその長い歴史に幕を閉じました。

38℃~39弱℃の肌にちょうど近い温度・・・
贅沢に掛け流される豊富な湯量・・・
露天から臨む吉井川の美しい景観・・・
温泉好きの方の中でも、河鹿園ファンは多いのではないでしょうか?

そんな河鹿園が10/31-11/29の土日祝限定で
オープンしていると聞き、その時期を狙って行ってきました。
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ロビーは、少し洋風の古いソファーや豆タイルでできたカウンターなどがあり、
いずれもピカピカに磨いてあったので、とても廃業した旅館とは思えないような状態でした。
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廃業した当時のままの廊下。
ロビーとは違って、当時から何も手が加えらていない感じです。
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どこか「レトロな銭湯」を思い起こさせる男性用浴室 脱衣所。
浴室までは木造の階段で繋がっていて、壁にはやっぱり豆タイルがあしらわれていました。
当時のオーナーさんのご趣味でしょうか?とってもセンスがよく気持ちのいい空間です。
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浴室はかなり広く、白いタイルが敷き詰められた床に一面に湯船から溢れた湯が波うっています。
思わずタイルの上に寝そべりたくなるぐらい。
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※源泉名:河鹿園温泉、アルカリ性単純温泉、PH:9.3、泉温:38.9(実測)


近づいてみるとわかりますか?
河鹿園の素晴らしいところは、この湯船から床を這うように溢れ出す湯。
静かに、上品に、そして贅沢に流れていきます。
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湯船に浸かると、ちょうど38.9℃ぐらいでした。熱すぎず、ぬる過ぎない心地良いあたたかさ。
川底から湧出した湯が湯船の底から直接湯船に注がれるので、新鮮さが半端じゃないのです。
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白いタイルの床は、赤いタイルの湯船を美しく引きたたせ、お湯の波紋を鮮明に見せ
ほんのりピンク色のタイルの壁は暖かみを感じる。
目の前は吉井川と紅葉の絶景・・・人が心地よく入ることをよく計算された浴室だなぁと感心しました。
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女性用浴室は、男性浴室よりも小ぶりで竹や石の壁をあしらって少し近代的な雰囲気です。
湯船が小さい分、男性浴室よりも温度が高めに感じます。
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家族風呂もありました。お湯は入っていませんでしたが、今でも蛇口を捻ればドバドバ
お湯が出るようです。センスがあり、味のある浴室ですね。
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結局2時間ぐらい、貸切状態で浸からせていただき体がほっかほっかに。
河鹿園の湯を開けてくださった方に、本当に感謝したい気持ちです。


期間中、河鹿園を開けようと提案されたのが「ヲクツポイント」というプロジェクトを
遂行するため、奥津の町に期間限定で来られた東京出身の現代美術家 大谷さん。
プロジェクトの趣旨は「普段埋もれて見えなくなっている奥津温泉の歴史的建造物や文化を
公開したり映像化したり見える形にすることで、奥津の魅力を改めて伝えていく」
というもの。河鹿園さんの復興に向け、現オーナーである米屋倶楽部奥津さんに相談しながら
試行錯誤されたそうです。その下準備の大変さは大谷さんのお話から感じとれました。
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※写真左:河鹿園の現所有者の米屋倶楽部奥津支配人坂手さん。写真右:現代美術家大谷さん。
ヲクツポイント2015 ←プロジェクトのパンフレットです。11/29まで。

河鹿園さんの浴室や脱衣所、ロビーまで
昔も今も変わらず「素敵だなぁ」と感じられるセンスがあふれていました。
もちろん、お湯も素晴らしい。廃業して数年経つのに、今になって、
しみじみと奥津温泉にとって河鹿園は大切な財産なんだなぁと感じました。

「奥津温泉 河鹿園(おくつおんせん かじかえん)」
住所:岡山県苫田郡鏡野町奥津55
※現在閉鎖中のためヲクツポイント期間中10/31〜11/29まで
※お問い合わせ米屋倶楽部奥津 さん 0868520016

★コメントをくださっている方へ★
少し体調を崩しておりました。なかなか返信できずにごめんなさい。改めてご返信します!

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Posted at 13:25 | 岡山の温泉 | COM(13) | TB(0) |
2015.07.29

岡山_鷺の巣温泉 湯本屋旅館&八幡温泉 建部温泉会館

ちょうど1年前に巡った岡山湯めぐりの記録です。

◆鷺の巣温泉 湯本屋旅館

鷺の巣温泉さんのことを知ったのは、岡山県出身の知り合いからの
「なかなか良かったよ!」という口コミでした。
実は、全くノーマークだった^^

周りは田んぼか民家に囲まれていて、長閑なところにある一軒宿さん。
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閑静な日本庭園を眺めていたら、女将さんが「源泉井戸があるよ」
と言って、見せてくださいました。
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こちらが源泉井戸です。源泉温度は14.1℃。井戸の源泉を加温し湯船で注がれている他、
シャワーやカランにも引かれているのだそう。
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遊離硫化水素(ガス)僅か0.2mg/kg のアルカリ性 冷鉱泉で、
含有量は決して多くないのですが、湯船に浸かっているだけで、
しっかりとした硫化水素臭とつるつる感が得られるのが良いなぁと思いました。
140817-134341-鷺の巣温泉3
※源泉名:鷺の巣温泉、泉質:アルカリ性冷鉱泉、PH:9.7、成分総計:180mg/kg


カランやシャワーから非加熱の源泉を香ると、更に強い玉子のような香りがします。
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◆八幡温泉 建部温泉会館(現:たけべ八幡温泉」 

こちらの仮設風浴舎、今年の3月末で閉店され、
4月から「たけべ八幡温泉」という名前でリニューアル移転されたそうです。
【URL】たけべ八幡温泉
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浴室は8種類の浴槽があり、プールのような広さ。
アルカリ性単純泉、約4200ℓ/kgの豪快掛け流しでした。
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Posted at 09:47 | 岡山の温泉 | COM(0) | TB(0) |
2014.08.31

岡山_かしお温泉 最上荘

「かしお温泉 最上荘」

その効き目の良さから、大正時代には「最上温泉旅館」として栄えたとも言われます。

現在の最上荘はと言うと、周りを田んぼに囲まれながら「ゆらゆら」と、
静かに暖簾をゆらす一軒家という感じ。

すぐ横に「粟井温泉 あしもり荘」がありますが、
あしもり荘の方が、少し敷居が高い純和風旅館の印象を受けるのに対し
最上荘は庶民的で親しみのある雰囲気でした。

周りは本当に静か。蝉の声しか聞こえません。
「お客さんいるのだろうか?」というのが最初の印象でした。
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玄関前には、昔からの由来を記した看板が掲げてあります。
「昔より絶えることなく 湧き出てし 蛍飛び交う かしお路の里」
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中から女将さんが出ていらっしゃって、案内された女湯。
ピンク色の豆タイルが可愛らしい湯船に溢れんばかりのお湯がはられていました
湯船のお湯も少しつるつるした肌触りでよかったのですが、
洗い場のカランでは微硫黄臭が楽しめ、更に気分が高まります。
かしお2 (2)
※源泉名:かしお温泉、泉質:単純放射能泉、泉温: 20.0℃、pH: 9.2、
※無色透明、微硫化水素臭(特にカラン付近)、成分総計:220mg/kg


「いいなぁ。かしお温泉
P1490117.pngゆぐち


同浴していた地元岡山の奥様は、ご主人と県内の湯巡りをしているようで、
「岡山ではかしお温泉と鏡野温泉(プレス工場の)がイチオシでしょ!」とおしゃっていました。
思わず「ツウなセレクションですね!」なんて、温泉話で盛り上がっちゃいました。
かしお温泉
※常連の奥様に撮っていただいた記念の写真。


誰もいらっしゃらなかったので男湯の方も見せていただいました。
淡いブルーの豆タイル、こちらも湯船が素敵ですね
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おまけ

かしお温泉の帰りに、車で1時間ぐらい走ったこんなところへも行ってきました。
道路脇に自然湧出する冷鉱泉のコンクリート枡。
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泉質は、フッ素を多く含む放射能泉だそうです。
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※源泉井戸

源泉の持ち主であるお父さんが偶然いらっしゃったのでお話を伺うと、
何でもお家の蛇口はこの鉱泉を引いておられるそうで、「よかったらどうぞ♪」
と、冷えひえの鉱泉をペットボトルに汲んでいただきました。
少し甘くって、口あたりが優しい感じ。
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岡山も奥深いなぁと、改めて思いました。

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「かしお温泉 最上荘」(かしおおんせん もがみそう)
住所:岡山県岡山市北区粟井2224-2     
TEL 086-295-1548
営業時間:10:00~18:30 (木曜日・第2金曜日休館)
料金:700円 (日帰り入浴のみ)
Posted at 00:08 | 岡山の温泉 | COM(5) | TB(0) |
2014.08.24

岡山_奥津温泉 東和楼

「奥津温泉 東和楼」さん。

奥津温泉最古の温泉宿。
昭和3年築の木造3階建ての鄙びた建物は特別な存在感があり
奥津に来たらまず入りたくなるお宿です。

今回はお盆明けで泊まりは不可であったので、日帰りで入浴してきました。
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※外観。古くてどっしりとした木造の家屋は惹かれますね。


東和楼さんの浴室はフロントから1階下がった地下にあり、この名物とも言える
洞窟の通路を通って浴室までいきます。この辺り、浴室の湿気でモワモワでした。
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底の岩の間から湧出している温泉の勢いは、圧巻です。
「湧出している」というより「噴きあがっている」と言った方が適切かもしれません。
真ん中辺りの湯面が盛り上がっているところ!ここがお湯が出ているポイントです。
お湯が湧く
※今回は他に誰もいらっしゃらなかったのでご承諾を得て男湯に入らせていただきました。


すごいなぁと思うのは、この湯船が横の吉井川よりも低い位置にあること。
ちょうど上窓を開けると吉井川の水面が目の高さと同じ位置にあるのでよく分かります。
岩の間から自然湧出しているお湯をそのまま湯船に注いでいるんです。
しかも熱めの適温なのが素晴らしい。
東和楼はいる
※源泉名:東和楼、泉質:アルカリ性単純温泉、泉温:41.7℃、成分総計130(mg/kg)
※湧出量105L/分(底43mから自然湧出)


お湯の量と言ったら・・・・
湯船から浴室の床にかけて常にお湯で溢れている多さです。
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自然な岩の色で少し「緑」っぽく透けるお湯の色も神秘的です。
その「視覚的な美しさ」はどこか鹿児島の「湯川内温泉」と共通しているものがあります。
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【女性専用】
女湯の湯船は男湯ほどお湯の湧出が視覚的に分かるほど極端ではないですが
決して男湯のこぼれ湯とかではなく、こちらも湯船の底から直接湧いています。
女性


【家族湯】
こちらは1階にあり日帰りの方も入られるそうです。
が、やっぱりわたしは地下の岩風呂の方に惹かれちゃいます。
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ふ~む、素晴らしい東和楼さま
やはり、多くの方から愛される意味がわかります。

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「奥津温泉 東和楼」
住所:岡山県苫田郡鏡野町奥津
TEL:0868-52-0031
料金:(日帰り) 800円
営業時間 :10:00~15:00(受付)
Posted at 15:58 | 岡山の温泉 | COM(6) | TB(0) |
2014.08.23

岡山_真賀温泉 木地屋旅館

「今は素泊まりしかやってないから。
泊まってもらっても、お茶を出してあげるぐらいしかできないよ?それでもいい?」


「それでも、大丈夫です!」

出発前、電話で女将さんにOKをいただき
岡山での泊まりは即決。
以前から気になっていた「真賀温泉 木地屋旅館」さんにしました。

木地屋さんは、有名な「真賀温泉(共同浴場)」の横にあります。
木造2階建ての趣のある家屋は、現在で4代目の女将さんが生まれた
昭和11年には完成していたそうで、その当時と風貌は変っていないそうです。

「真賀温泉」とはまた別の自家源泉を使用されており、
それも泊まってみたい理由の一つでした。
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※現在も営業されている旅館は、木地屋さんと真賀ホテルさんの2軒だけ。



わたしが泊まらせていただいたのは、2階の客室。
お部屋は純和風で角部屋から臨む景色は美しかったです。
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部屋につくと、お茶菓子タイムです。
大雨の中、湯めぐりして冷えた身体をあたためました。
P1470966.pngP1470965_20140823115556795.png



窓を開けると、目の前に川た山が一望できます。湯原温泉はいわゆる温泉街の風景ですが、
真賀や郷緑の景色はまた違う。人通りは少なく、観光地化されていない。湯治場ともちょっと違う。
まるで田舎の親戚の家に遊びに来たような雰囲気を味わえるので、好きです。
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木地屋さんの2階にある岩風呂です。
浴室の横の岩垣から湧出している39℃の自家源泉はつるつるとしています。
それを湯船の底から直接注いでいるので猛暑が続くこの時期には最高です。
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※源泉名:真賀温泉、泉温:39.5℃、pH:9.3、成分総計:180mg/kg


体温と同じぐらいの温度のお湯に浸かっていると身体がリラックスして
だんだん眠くなってきますから、一旦浸かると1時間コースになっちゃいます
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次の日の早朝、真賀温泉(共同浴場)の番台でもある木地屋のご主人さんと
オープン少し前の真賀温泉にいってみましたが、んっと・・・まぁ凄い大雨で
前に「幕湯」に訪れた時はテレビの撮影でもう4年前になり→前回訪問
誰もいない「幕湯」に入って感激したこととか、ちょっぴり懐かしい気持ちになりました。
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※朝6:30前の写真。どどどーっとどしゃぶり。


お風呂あがり。お部屋に戻ると、女将さんが温かいレモンティーを入れてくださってました。
お砂糖の入った少し甘めのレモンティー。
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こういうささやかなお気遣いが嬉しかったり、有難かったりしますね

日帰りもやってらっしゃるそうなので、また女将に会いにいきたいです。

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「真賀温泉 木地屋旅館」
住所: 岡山県真庭市湯原町仲間175
TEL 0867-62-2811
料金:素泊まり1泊3000円
Posted at 14:16 | 岡山の温泉 | COM(8) | TB(0) |