2018.12.30
島根_鉱泉とおばあちゃんの出会い。
「え----!?
あの温泉はまだ湧き続けているんだΣ(・□・;)」
ジンギスカン屋さんで、昼ご飯を頬張っていた私は、
驚きで一瞬、のどがつっかえそうになりました。

源泉の存在は知っていたものの、まさか、
おばあちゃんちの浴室でまだ湧き続けているなんて・・・・
「秘湯」との出会いは、往々にして期待していない
シチュエーションに飛び込んでくるもの。
今回も島根入りし、そんな情報を聞いてしまったものだから。もともと予定していた湯めぐりの予定を全部キャンセルし、その「秘湯」に会いにいくことになったんです。
食事を終えた私は、急遽、クルマを飛ばし現場へ急行。

※現場に着くと、浴室に繋がるパイプから未利用の源泉が溢れていました。
「もう何年もパイプが詰まっとって、掃除せにゃいかん。
ほんと、人に見せるような湯舟じゃないよ・・・・・。」
おばあちゃんは、少し謙遜しながらも笑顔で浴室まで案内してくださいました。

浴室の扉を開けた瞬間、もうニヤニヤが止まりませんでした。お風呂の蓋も、床も、壁も・・・長い年月を経て、鮮やかな赤茶色に染まっているのです。

昭和10年におばあちゃんの父親が温泉付きの戸建てを購入して以来、近所の方が代わる代わる浸かりに来られたのだとか。それからずっと、今までおばあちゃんはこの鉱泉を独りで守ってこられたのです。私はふと大田市で自宅の温泉を開放されていた本田のおばあちゃんのことを思い出しました。島根には、今となっては貴重な「貰い湯文化」が色濃く根付いているんですね。

温泉は見た目はど、鉄分が濃い訳でもなく、口に含むと仄かな金気臭と少し塩味がするぐらい。見た目より、とっても優しい鉱泉でした。

「まあ、せっかく来たんだから、お茶でも飲んでいきなさい。」
浴室を案内いただいた後、奥の茶の間で緑茶とクッキーをいただきました。
御年93歳のおばあちゃん。
最近の異常気象で玄関の階段に突然「苔」が生えてきたこと。
昭和初期にお父さんが温泉付き住宅を買ったこと。
姪っ子さんと明日食事に出かけること。
色んなお話をしてくださいました。
この時、この瞬間。
おばあちゃんからお話が伺えるのも
未知の鉱泉を味わうことができるのも、
ぜ~~~んぶ、特別に与えられたご縁。
このチャンスを逃したら、またいつ同じシチュエーションに居られるかは分からないし、もうないかもしれない。
私にとって、これほどまでに貴重な時間はありませんでした。
だから「秘湯」めぐりはやめられない。
深いねぇ(。>ω<。)ノ島根。
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今年1年間ありがとうございました。

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2018.12.28
島根_三瓶温泉 志学薬師 鶴の湯(リンゴ湯&ユズ湯)
リンゴが1っこ、2こ、3こ、ぷかぷか・・・♪
というわけで、リンゴ湯イベント続編。

亀の湯に浸かった後は、同じリンゴ湯、ユズ湯イベントが行われている「鶴の湯」。
最後にここを訪れたのは、5年前になるんですよね~。→【過去記事】鶴の湯訪問
過去記事を見ると、今とは写真のサイズも撮り方も全然違うー(笑)それだけ時間が流れたということでしょう(;^_^A

鶴の湯は亀の湯と源泉は同じなんだけど、おひるの12時から加温されているので日中は地元の方で賑わいます(亀の湯は17時から加温ね)。まずは、玄関前にある「手湯」から非加熱の源泉が味わえます。ちょっとテイスティング!程よい塩味と金気臭がして、うん、最高~♥

リンゴは既にスタンバイOKでした(#^.^#)浴室の扉を開けた瞬間、「ザザーーーーッ」と、物凄い勢いで湯舟からお湯が溢れる光景と、熱気と共にプーンっとリンゴの甘い香りが漂ってテンションはマックスに。

豪快なのよーっ♪三瓶温泉♪
かけ湯の壺は非加熱源泉(36℃)、身体が温まればこの温めの源泉をザバーーーってかぶると気持ちいいんです。

「今日はリンゴ湯なのね~。オイシソウ。食べちゃいたい♥ いいでしょう?毎日300円でこんな温泉に浸かれるんだよ~。毎日がパラダイス♪」
地元のお姉さんが、これでもか!って程の万遍の笑みで話しかけてこられました。夜はお店を営んでいて、毎日オープン前にこの温泉に浸かるのが日課だそう。私なんか、このお湯に浸かるために新幹線とレンタカーを使ってるんですよ。1湯単価高い高い(;^_^A

温泉の成分で出来た突起物がびっしりの湯口、これも堪らないね~。

お風呂にゆっくり浸かった後は、1度は食べてみたかった三瓶温泉名物のジンギスカン屋さん「きっ川」へ。実はここ、ずっと来たかったんだぁ\(^o^)/開店は17時~にも関わらずひっそりと昼間隠れ営業されている謎なお店💛

どどどどーんっとテンコ盛りの肉とお野菜!ジンギスカンと三瓶温泉に縁があるのかよく分かりませんが、美味しければすべてよろしっ(*´∀`人 ♪

大衆食堂的な盛り方のごはんも、私にはちょうどいい♪♪

きっ川さんの大きな窓から、湯抱温泉方面を臨むと壮大な山々に目が留まります。この日は雨上がりで薄暗い天気の中、山から白いガスがゆらりゆらりとあがっていて、まるで水墨画。「秘境に来た感」を120%盛り上げてくれました。

いつ来ても思う。
「なんて、素敵な場所なんだろう」 と。
第二の故郷が選べるとしたら、
私は迷わず「三瓶」と言うだろうなぁ

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気づけば、もう、年末だー!

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「三瓶温泉 志学薬師 鶴の湯」
住所:島根県大田市三瓶町志学932-1
料金:300円
営業時間:12:00~21:00(常時加温)
(11月~4月中旬までは20:00まで)
2018.12.27
島根_三瓶温泉 亀の湯(リンゴ湯&ユズ湯)
これ、お気に入りのショット!
リンゴにまみれて・・・どうですか??(;^_^A
新聞社のお兄さんに撮っていただきました。
有難いことに、12/23付けの山陰中央新報さんに
写真を載せていただいたようです。
→【山陰中央新報 記事】

相変わらずの無計画ですが・・・
12/22(土)~23(日) 三瓶温泉の活性化イベント「リンゴ湯、ユズ湯」に行ってきました。

どうして突然行きたくなったか?
ただの「湯切れ」ということもあるのですが、もうひとつあります。現地で三瓶温泉の温泉活用化・活性化を積極的に企画している地元の友人に久々に連絡をとったところ今回のイベントをPRしていたので、私も参加してイベントを少しでも盛り上げられたらと思ったのが大きなきっかけでした。

リンゴ湯っていえば、中棚温泉の中棚荘や湯田中温泉の清風荘で浸かった経験がありますが、いずれも透明湯。このキャラメル色に赤いリンゴってのは、ちょっと違和感がありますよね。それに鄙び系の銭湯でしょ。正統派なリンゴ湯らしくなさも良い(^^♪

午前11時。志学まちづくりセンター長さんが、となり町の飯南町で穫れた籠いっぱいのリンゴを湯舟に入れてスタンバイ。

地元の子供たちもお手伝い。

リンゴ湯、完成~~


三瓶温泉の凄いところは、1つの源泉だけで毎分2500ℓと言われている湯量の豊富さ。それが36.6℃のぬるめの適温で供給されるから、気持ちよさこの上ないんです。昔懐かしい湯治場の雰囲気や、ちょっと控えめで人なっつこい地元の人々の気質、全てに癒される温泉地です。

源泉名:三瓶温泉 1号泉源、2号泉源、3号泉源、4号泉源、泉温:36.6℃、泉質:ナトリウムー塩化物泉、成分総計:2520mg/kg、口に含むと僅かな炭酸味と塩味があります。
最後にユズ湯もどうぞ( *´艸`)ユズ湯はリンゴ湯に比べて香りが強く、王道な感じですね。

三瓶温泉。
私が温泉にハマったきっかけでもあり、大好きな温泉地です。
豊富な湯量、風情のある街並み、人々のお人柄、、
堪らない魅力がたくさん。
今年の島根西部地震後の風評被害で客足が減り、
亀の湯や鶴の湯などの共同浴場の運営も容易ではなくなってきているのだとか。
この素晴らしい温泉遺産を守っていくために、
なにか出来たらいいなぁ。
そんなことを強く実感した1日でした。
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インフルAの病み上がり・・・(;^_^A

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「三瓶温泉 亀の湯」
住所:島根県大田市三瓶町志学ロ357-1
料金:200円 続きを読む
2017.01.09
島根_忍原峡鉱泉
島根に行ったのは、ここへ行くことが目的でした

広島駅からレンタカーを借り大雨の中、約2時間運転。
「楽しみに待っちょるよ~」
と電話口で言ってくれた地元の方を待たせないようにと半ば焦りながら走りました。
この細い路地を通るのは、約2年ぶり。
初訪問で温かく迎え入れてもらった時の懐かしい思い出が蘇り、うれしくなりました。


※忍原峡の古びた木製の見取り図。
川もこの通り増水して濁流になってます。雨は横殴りに近いし、車から降りて1分もしないうちに靴がぐしょぐしょ。
もう少しの辛抱。。。この濁流の先には温かい温泉と人たちが待っているからヽ(´∀`)ノ

漸く、トタン造りの浴舎にたどり着くと、既に宴は始まっていたようで中から笑い声が聞こえてきます。その賑やかな声を聞いて、ドアを開ける前から、にやにやが止まらない。

「お久しぶりです!」
中では地元の方5名がおいしそうなすき焼きを囲んでおられました^^
「この雨の中、よう来たな。さあ座って、食べなさい。」
つい2日前に、急きょ伺うことを決めたので、まさか、こんなご馳走を用意してくれているなんて・・・温かい。

まずは冷えた体を温泉で温めます。
口に含むとシュワシュワっと炭酸が弾け、塩辛さと金気っぽい味♪
う~ん、何というか、塩分たっぷりのサイダーって感じかな


コンクリートの無機質な浴室に裸電球、それと使いこまれた古びたバスタブは、私の好みど真ん中で、いつ来ても魅了されてしまいます・・・


「ワシはこの風呂の何がいいか分からん。」って、地元の人は謙遜しながら言うのに対して、「このお風呂が、いいんです!」とわたし。なんか、きっと、変な人だと思われてるんだろうなぁw

浴舎から2kmぐらい山奥に入ったところに湧く温泉を、地元の人たちは、その昔、五右衛門風呂に溜めて楽しんだそうです。そんな地元の方の思い出が詰まった温泉なのです。



昔からこの地に湧く温泉、そして、その温泉を大事に守ってきた人たち。こうやって、時間を共に過ごしていただけることは、私にとってこの上なく有難い時間です。

幸せなひと時でした。
・・・でも、日帰り島根はちょっとキツイ('◇')ゞ笑
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「忍原峡温泉」
※地元の方数名で鍵を管理されている温泉です。普段は鍵が閉まっています。
2017.01.05
島根_瀬戸ヶ島温泉 青海荘
ちょっと用事があって、島根へ。
「さあ、どこを廻ろうか?」
久々の島根。
「神様の言うとおり~♪」
な~んて、何となく考えながらパッキングしていると、
以前から行ってみたいと思っていながら、浸かるチャンスがなかったお宿さんが浮かびました。
早速、電話で入浴兼お昼ごはんを予約。
青海荘
海辺の建つ割烹旅館。
浜田という立地なので、観光客というよりも
工事の方の長期滞在や出張目的の利用が多いそうです。

「雨の中、よくお越しくださいました。さ、お風呂に入って!うちは塩湯ですから、よく温まりますよ。」
この日、朝から暴風雨で、約束の時間に大幅に遅れて到着したのにも関わらず、気を遣って声を掛けてくたまさる女将さん。(なんて、あったかいんだろ


女将さんが沸かしてくださった塩湯は、成分総計3万越えの強塩化物泉。
食塩だけでなく、マグネシウムやカルシウム、硫酸イオンなど他の成分もぎっしりと詰まった濃厚なお湯です。

※源泉名:浜田瀬戸ヶ島温泉、泉質:ナトリウムー塩化物強塩泉、泉温:18.5°C、成分総計:33,055.4mg/kg(Mg1090mg、Ca2+1930mg、So42- 2560mg)
「うう~、効くぅ

浸かって数分で汗が噴き出てきます。循環ろ過ですが、貸し切り状態で利用させていただいたこともあり鮮度も良かったです。海のきわきわにある浴室の外からは強い潮風が吹き付ける音が終始聞こえます。こんな悪天候で寒い日は、あったかい温泉に入ることの喜びをしみじみと感じられますね(*´∀`*)

湯口からは、勢いよく塩湯が注がれます。「注がれます」、、というよりも「噴射」というほうが合ってるかも。口に少し含むと苦りのような味で塩辛い。

個人的には、豆タイルの浴室も独特の味わいがあって好き。

湯上がりは、個室で遅めのランチをいただきました。

「お刺身だけは、この辺りで幾らでも獲れるから新鮮なのよ。」
お部屋で女将さんがご説明してくださった通り、お刺身に入れてあったブリやサーモンはとろけるような柔らかさ。
美味しかったぁ。ごちそうさまでした♪

島根日帰りひとり旅。
暴風で車は横揺れしたし、ワイパーが追い付かないほど激しい雨に見舞われ、
ちょっと心細かったけど、体の芯から温まる塩湯とおかみさんのお料理が一際幸せに感じました。
はあ、ほっこりん。
「瀬戸ヶ島温泉 青海荘」
住所:浜田市瀬戸ヶ島104-3
TEL:0855-22-0571
料金:素泊まり4000円~
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