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2023.11.16

群馬_宝川温泉 汪泉閣



群馬県と新潟県の境 みなかみ町にある「汪泉閣」さん。総面積400畳という巨大な露天風呂に、1分間になんと1800ℓ(ドラム缶10本分)の湯が惜しみなく注がれており、そのスケールの大きさは日本随一と言っても過言ではありません。

テルマエロマエなどの映画でもロケ地として登場したり、海外から多くのファンが訪れることでも有名。それ故、日中は日帰りのお客さんでいっぱいのイメージがあり、これまで立ち寄るのを躊躇していました。

で、今回、家族のお誕生日をかねてお泊りしてきましたー♪で、泊まった感想なんだけど、これまで抱いていたお宿のイメージと、いい意味で異なる部分も多かったので、今回はそんなギャップも含めて紹介していきたいと思います。


★お宿のエントランスはお泊まり客専用★
実は汪泉閣さん、宿泊客は(日帰り客とは別の)奥にある専用玄関から入るんです。なので、混雑することもなく静かな和風旅館の雰囲気を味わいながらチェックインすることができました。これは
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玄関を通り抜けロビーに入ると、全面ガラス張りのテラス。この窓から宝川沿いに色づいた紅葉を眺めることができ、本当に綺麗でした。例年は10月下旬にピークを迎えるそうですが、残念ながらこの時点では未だ6割。それでも充分に目の保養になりました。
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露天風呂を含め、館内はまるで迷路のよう!チェックイン時にいただいた地図を片手に露天風呂へGO♪4つの湯船のうち3つある混浴露天風呂では(事前に貸し出される)湯浴み着を着るのが入浴のルール。なので、家族みんなで入浴を楽しむことができるのも魅力です。女性専用の露天風呂(写真)もあり、女性だけでもゆったりとくつろげます。
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吊り橋を渡って小道を歩くと、川沿いにモウモウと湯気をあげる露天風呂が見えてきます。どの湯船も見渡す限り、圧倒的な開放感!山の木々や川が浸かりながら触れられそうな距離で、これぞ「温泉文化の原風景」と言った印象。最近、露天風呂に行くと(女性風呂は特に)目隠しで視界が狭くなっていて、景色を楽しめないことも多かったので、嬉しくて、嬉しくて…。
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魔訶の湯(混浴)
宝川温泉で一番有名な露天風呂で宿から一番手前にあります。人気だけあり、露天風呂は終始人で賑わっていました。お湯は自家源泉を4つブレンドした単純温泉ですが、湯口付近では硫化水素臭がしっかりと香って鮮度も好調でした。この湯船からは一番間近で紅葉を眺められます。
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※源泉:宝川1、3、4,5号泉、泉質:単純温泉、pH:7.81、成分総計:510mg/kg


般若の湯(混浴)
「魔訶の湯」のすぐ裏手にある混浴露天です。やや浅めで、ぬるめ。お子さんたちには大人気でした。
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印象深かったのは日帰り時間の露天風呂の一幕。おじいちゃんから小さなお子さんまで、いろいろな方が湯浴み着をはおって、川を渡ったり、点在する露天風呂をくまなく行き来されるんです。その1シーンがちょっとした「アミューズメントパーク」にも見え、わくわくしました。湯あみ着があるので、女性の方も混浴で楽しそうに湯あみされてました。
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子宝の湯(混浴)
こちらは、最も川に近く、その自然との一体感は他の露天風呂と比べて一線を画すものがありました。実は汪泉閣さんへ泊まりたいと思ったのも、この湯船の写真がきっかけでした。ただ、この日夕方から小雨だったこともあり、湯温はかなりぬるめ。この日は、女性専用の露天風呂でまったりくつろぐことにしました。
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★鮮度の良さが際立つ女性露天★
摩耶の湯(女性専用)
温度と言い、鮮度と言い、一番お気に入りで滞在していたのがここでした。湯口からは大量の源泉が注がれており、浴感も温泉のアロマも最高でした。そのすぐ近くに座りながら、しばし湯あみ。ああ、至福…。女性だけでこの湯を独占できるのは贅沢です。
宝川3


★日帰り入浴時間が終わると、湯治場の風情に★
私のお気入りの瞬間は、日帰り入浴時間が終わる16時半から。昼間のにぎわいが嘘みたいに、辺りは一気に静まりかえります。
宝川4
※露天風呂から宿へと向かう小道。木造の東屋にもランプが灯されます。


薄暗い中、昭和11年築木造2階建ての宿舎にオレンジ色の光が灯り、まるで東北の湯治場のような趣深い雰囲気に。泊まった人だけが味わえる至福の時間、本当に宿泊で来れてよかった✨
宝川5
※昭和11年築木造2階建ての第一別館


いや、本当に、午後4時ごろを過ぎると徐々に時が止まったかのような時間の流れになりました。わたし自身、人の多いお風呂が苦手で、混雑すると「お湯の良さ」、「個性」が時折わからなくなってしまうこともあり、静かに浸かるのは本当嬉しい。個人的には、汪泉閣さんは泊まりで来たほうが魅力がよりクリアに感れるんだろうなぁと思います。

次は食事や内湯のことを書きま~す\(^o^)/
つづく…


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Posted at 14:43 | 群馬の温泉 | COM(0) | TB(0) |
2020.11.01

群馬_草津温泉 泉水館



「草津温泉」

・・・と言えば、わたしの中で忘れられないのが、今年初めて訪れた老舗湯治宿「月洲屋」さんの温泉!熱々で新鮮な地蔵湯源泉の良さと、何より半地下のヒノキの浴室に、背筋がゾワゾワするぐらい感激が走った訳ですが、またしても、ゾワゾワ系の極上湯に出会う事ができました。

その名は「泉水館」さん。
草津温泉の主要6源泉(湯畑、白旗、西の河原、地蔵、煮川、万代鉱)とは別の独自源泉を敷地内に持たれている希少なお宿さんで、前からずっと気になっていたのですが、これまで日帰り入浴を積極的にされていなかった事もあり、訪問する機会に恵まれませんでした。実は泊まろうとした事もあったんですが、子供が熱を出してキャンセルせざるをえなかったりで・・・

ところが、今年6月~(コロナの騒動を経て)正式に日帰り入浴を始められたとの事で、早速行ってきました。
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「日帰り入浴は雇われのジジババがやってるんだ。はっはっは。」と、笑いながらご主人が受付してくださいました。どうやら宿泊は若女将&若旦那さん、日帰りは大女将&大旦那さんと担当が分かれているみたいです。
さてさて、日帰りは「萩の湯」「桐の湯」「千寿の湯」3つの浴室の何れかを貸切で利用ができます。私は迷わず指さし「萩の湯で!」と、お願いしました。
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「いや~長年来たかったんですぅ。(^.^)」と、やや興奮ぎみに入浴を心待ちにしていた事をご主人に伝えると、相当好き者だと思っていただいたのか?「他も色々みるかい??」と、大旦那さんからお声がけがあり敷地内をいろいろと案内してもらう事になりました。
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※敷地内に湧く自然湧出の源泉。この源泉を高低差で適温にし湯船に入れてらっしゃるそうです。


源泉の横には足湯もありましたよ。
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「萩の湯」は受付棟から離れた別棟の湯小屋にあります。そして嬉しい事に脱衣所と浴室は、私の大好物の「半地下」になっているじゃありませんか♡ 余りの興奮にカメラのシャッターを小刻みに切っていたら、「ほらほら、写真ばっか撮ってたら入浴する時間なくなるよ(笑)」とご主人。「あ、確かにw」と、速やかに脱衣所へ。
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■萩の湯
「うわ~♡素敵!」思わず歓声が出た私。浴室は過去に写真で何度も見ていたのですが、やっぱり実物はオーラが凄い!総木造で天井が高い昔ながらの湯小屋には、透明で温めの湯と乳白色の熱めの湯がかけ流されていました。
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※源泉名:草津温泉(君子の湯)、泉質:酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物泉、pH:2.2、泉温:42.3℃、成分総計:1580mg/kg


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どちらの湯船も浸かってみると、草津ならではの“ジリジリと肌を刺激する熱い湯”のイメージからかけ離れた、適温で、丸みのある優しい肌ざわりの湯に感じました。その心地良さに思わず時間を忘れ1時間以上入ってしまったぐらい・・・(すみません。)時間忘れの湯ですね。
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湯船からは高い天井に設置された湯抜きと総ヒノキの味わい・・・「くぅ~、渋いね!!」
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さっき、お湯の肌ざわりを“優しい感じ”って表現したけれど、やっぱり草津!お湯はpH2.2の酸性泉で、口に含むと甘酸っぱいです。昔、西の河原の露天風呂で長湯しすぎて腕の皮がむけた事があったので、(長湯はいけないゾ💧)と、心の中で思っていたのですが、それでもやっぱり止められません。。平日の昼間にこの極上湯、、、幸せすぎる。
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最後に、私が使わせていただいた浴室の他にも浴室を案内いただいたので、ご紹介しますね☆


■「桐の湯」
私が入った萩の湯と同じ湯小屋。すぐ隣のお部屋になってます。
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■「千寿の湯」
最奥にひっそりと建つ小さな湯小屋がまたいい味だしてます。ちょっと鳴子の馬場温泉風の小屋。こういう湯小屋が道端にあったら飛びついちゃうなぁ(笑)
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と、こんな感じで、例え、どれかの浴室が先客で埋まっていても、充分満足できる風情たっぷりの浴室が揃っています!
いや~、本当に満足できた入浴でした。

次々と新しくて綺麗な宿が建ったり、街の開発が進められている草津温泉街ですが、こういった昔ながらの風情を残すお宿さんは貴重で、いつまでも残っていて欲しいなぁとしみじみ感じました。

余談ですが、Instagramでこちらのお宿を掲載したら、数人のフォロワーさんから「食事も美味しい・・・だから何度もリピートしてます」と、コメントをいただきましたので、近々宿泊してみようと思ってます♪



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「草津温泉 泉水館」
住所:群馬県吾妻郡草津町草津478
TEL:0279-88-2216
Posted at 09:11 | 群馬の温泉 | COM(2) | TB(0) |
2020.04.13

群馬_草津温泉 月洲屋旅館



「こりゃ、すごい。」

近代的なコンクリート製の建物が建ち並ぶ温泉街で、時代錯誤を感じるレトロな外観。
重い雪に覆われながら、ひたむきに建つ木造の家屋に心を奪われ、カメラを持ったまま数分間見惚れていました。
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※2008年撮影


今から12年前、体調を崩し草津に一人湯治に来た時、偶然通りかかった宿を撮ったものです。
必ずいつか来ようと、忘れたくないので写真に残しました。


そして、12年後の2020年・・・


ついに念願の月洲屋さんを伺うことができました。
『よく来てくださいました。どうぞ、良かったら入っていってください。』
玄関から応対してくださったのは、白髪交じりの優しそうなご主人。
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※2020年撮影


明治時代、楽焼・骨董の店として創業された月洲屋さん、昭和に入ってご主人のお母さまが湯治宿を始められ、以来、お独りでこの宿を支えて来られたのだそう。『お店を始める度に増築され、今ではこの家屋、明治・大正・昭和それぞれの時代に作られた3つの棟で出来てるんですよ。もういつ壊れるんだか・・・ギリギリですね(笑)』と、微笑みながらご主人。ご先祖から受け継いだ尊い家屋・・・ご主人の話を聞けば聞くほど私にとって傾いた廊下1つもが貴重な物に感じます。
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※全室わずか5室の畳部屋。客室は昭和建築で一番新しい。



ご主人のお母さまが造られた『ひのきの湯』は食堂から細い廊下を入った先にありました。ガラスのドアに直接、筆で『ひのきの湯』とだけ書かれているだけ。お風呂かどうか分からないぐらい‟さりげなく”在りました。
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【ひのきの湯】
♡♡す、す、すばらしい浴室♡♡
どう表現していいか適切な言葉が見つからないですが、私が入った「草津の湯」の中で、「文化遺産部門」があったら絶対ノミネートしてるだろうなという、とにかく、黒ずんだ柱の色、半地下の造り・・・1つ1つから歴史が伝わります。
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お湯は地蔵源泉の引き湯ですが、少し前に入った(同じ源泉の)共同浴場の地蔵源泉と明らかに鮮度が異なりました。色はクリアーな透明色で底には真っ白の湯の花が積もっています。湯船に腰を掛けると粉雪のように湯の花が舞い散り、それはもう、見ているだけで贅沢でした。一定時間人が浸かっていない草津の湯は、私が想像するより透明度が高く美しい✨
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※源泉:地蔵源泉、泉温:48、4℃、pH:2.1、泉質:酸性・含硫黄ーアルミニウム・硫酸塩・塩化物泉


私が浸かっている湯船で46℃、もう1つの湯船で42℃ぐらいでした。正直言うと熱い湯が苦手で、これまで44℃が限界だと思いこんでいたのですが、この浴室とお湯の有難さに感覚が麻痺したのか、暫く笑顔で入浴してました。後で見たら下半身が真っ赤人間やれば出来るもんだ。
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「草津温泉」という大規模温泉地で一人、誰にも邪魔されることなく、歴史の湯に浸かれる奇跡ですよ。これほど有難い時間はあるだろうか?どんな高級旅館の個室貸し切り風呂よりも、1泊3000円の勉強の宿の湯が私にとっては極上である!
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ありがたや~(*ノωノ)
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お風呂あがりに話した常連さんによると、
草津で自炊できる素泊まり宿は残り、僅かなんだそう。

月洲屋のご主人は『わたしが営業できなくなったらこの宿も休業ですね。』って、サラッと話されていたけど、(そうか、そうやって歴史のある湯治場が数少なくなってきているんだのも現状なんだなぁ)と、痛感。

久々に訪れた「草津温泉」には、初めて見る新しい旅館さんや、食べ物屋さんが建ち並び相変わらず活気にあふれていましたが、

それらの近代的な店舗と共に、月洲屋さんのような昔ながらの素泊まり自炊宿が共存する・・・

名湯「草津温泉」は、そんな温泉街であって欲しい。
そんなことを思いました。



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「草津温泉 月洲屋旅館」
住所:群馬県吾妻郡草津町大字草津303
電話:0279-88-3341
料金:1泊3000円/人(1人泊の場合)※3泊以上
Posted at 12:23 | 群馬の温泉 | COM(5) | TB(0) |
2020.04.12

群馬_川中温泉 かど半旅館 ~その2~


前頁で私、
「川中温泉は自然から与えられた資源を大切に使ってらっしゃるお宿」
と書きましたが、それは食事においても感じました。

鯉のあらい、岩魚の塩焼き、手造りこんにゃく、蕗の炊いたもの・・・・etc

山菜や川魚など山の恵みを活かしたお料理ばかり。
1品1品出来立てを女将と若旦那が運んできてくださいます。
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印象に残ったのは上州の郷土料理「おっきりこみ」という煮込みうどん。吾妻町の土地は、石が多くお米が余り穫れなかったので、根菜+うどんを使ったこの料理は昔から家庭で食べられているそう。煮干と根菜の出汁が甘くて美味しかったぁ👍主婦になり(人生初めて)日々料理をするようになって、超絶美味しいこの出汁の味が分かるようになったのは感謝(笑)
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で、で、私が忘れられないのが「手造りこんにゃく」なんですよ。断面がザラザラとしているのが特徴で、ほんのりとした甘みがあるから醤油なしで生姜をちょこんとのせて食べるだけで、幾つでもいけちゃう優れもの。
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岩魚も熱々プリプリで絶品でした!
④salted grilled Iwana fish(Char)


お料理が1品1品が丁寧なのにも感動しましたが、
女将の接客の丁寧さと巧みさも印象的だったのですよ。

昨年も来てくださってましたよね?」

と、リピーターの方にさりげなく一言。つまり、(ちゃんと覚えてますよ!)ってアピールなんだけど、その瞬間会話が盛り上がりお客さんは笑顔に。

で、女将は程よいタイミングで話を終え、次のお客さんの所へ行かれるのですが、そうしてるうちに、食堂の雰囲気が明るくなっていくんですよね。
これって単なる接客を越えた神業じゃないかなと。

=======


そうそう、食事後に廊下で気になる資料を発見しました。写真の絵は大正8年の川中温泉を描いたものです。向かって右側が今のお宿、左が鳥居(温泉の対岸)がある場所なんだけど、昔は温泉場とした栄えていたんですよね。
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温泉の対岸には神様が宿るだけで今は人工物はありません。
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※川中温泉さんの源泉。お風呂のすぐ横にあります。


翌朝もやっぱり露天風呂に。朝は鶯が鳴いてました。色々あるけど、平和です、この空間は・・・✨
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こちらは女性専用の内湯です。露天風呂よりも温度が高めに調節されており、一段と気温が下がる夜はこちらで温まりました^^
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お宿に隣接する「薬師観音」にご挨拶して、いざ帰路へ。こちらの観音様、病気を治療する温泉に感謝して建てられたそうで、お宿の創業よりも古い歴史を誇るのだそう。
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という訳で、「川中温泉 かど半旅館」さんの旅行記もそろそろ終わり。
今回は突然のアクシデントから、思わぬ出会いに繋がりました。

思い起こせば15年前に行った島根の温泉旅もそうだった・・・
宿泊当日にお宿のご主人のお父様が倒れられたと連絡があり別の宿を探すことになり、
彷徨った結果、急遽、泊めていただくことになった「斐乃上温泉 民宿たなべ」さんは、
今でも島根で大好きな温泉宿だったりします。

あ、そういえば、あそこも「美肌の湯」だったっけ(^.^)


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「川中温泉 かど半旅館」
住所:群馬県吾妻郡東吾妻町大字松谷2432
TEL:0279-67-3314

Posted at 15:10 | 群馬の温泉 | COM(2) | TB(0) |
2020.04.11

群馬_川中温泉 かど半旅館 ~その1~



日曜日の朝8時。
私は宿泊していた草津温泉の旅館の部屋に閉じこもり、今晩の宿を探すべく慌てて電話をかけていました。

私:『あの、突然すみません!本日空いてるお部屋はございますでしょうか?』
旅館のご主人:『え、、、本日ですか💦ちょっとお待ちください。女将に代わりますね。』


(保留 1分後・・・)

女将:『お待たせしました。八畳のお部屋しか空いてませんが、もし宜しければどうぞ。ご縁があって沢山ある宿の中からウチを選んでくださりありがとうございます。お待ちしております。』


私:『あ、あ、ありがとうございます~~(涙)必ず行かせていただきます!』


普通、1泊2食付きで当日電話予約されても「面倒な客だなぁ。」って嫌がられても不思議じゃないのに、電話口から聞こえる女将の声は、まるで天使でした。そして私は、その黄色い声に吸い込まれるように宿泊をお願いしたのです。

一体、何が起きたかというとですね・・・。
実は2泊3日の群馬温泉旅を満喫していたのですが、1泊目の夜遅くに、2日目お世話になるはずだったお宿さんから「パイプ故障のためキャンセルして欲しい」と、連絡が入り、急遽、別の宿を探すことになった訳です。

幾ら人より少し多く旅してるとは言え焦りましたよ。
次の日泊まるところがなくなったんですもん。

で、頭の中にある「気になる宿リスト(群馬版)」を洗いざらい引っ張り出し、スマホで怒涛のネット検索。以前から行ってみたかったコチラのお宿さんに電話を掛けたところ1室だけ空いていて、厚かましくも、その日泊めていただくことになったのです。

もう、感謝しかないです、ホント(涙)


・・・・
そのお宿さんとは、『川中温泉 かど半旅館』さん。‟日本3大美人の湯”として名高い老舗旅館ですが、日帰り入浴をやってらっしゃらないので、なかなか訪問するチャンスがなかったのですが、いつかは泊まりたいと思っていたお宿さんでした。
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旅館さんはバイパスから少し入った林道の最奥に建つ一軒宿で、周りは深い緑に包まれていました。外観も素朴、且つ鄙びた木造2階建てで、‟昔ながらの湯治宿”の雰囲気あふれる造りでしたよ。近くの「松の湯」さんもそうですが、都内から電車と車を乗り継ぎ3時間なんて思えないほど秘湯感です、この一帯!
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受付で案内してくださったのは、電話口の美声が印象的な女将さんでした。「声」というのは「容姿」を映し出していると言っても過言ではないですねー。透き通った白い肌の超・美人さんでした。(後になって、写真を一緒に撮ってもらえば良かったと後悔😿)
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やったね!美人の湯、3か所湯破\(^o^)/
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【お部屋】
全部屋僅か8室のみ。わざわざ泊まりに来てくださるお客さんに温泉でゆっくりしていただきたいという想いから、源泉を加温している冬場でも24時間入浴ができるし、日帰り入浴客をとらないから寛ぐ事もできる。しかも、私みたいな一人旅も受け入れてくれるんです。こういう細やかな配慮に、お宿のホスピタリティを感じます。
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廊下やお部屋にさりげなく飾られているお花を見ても、その想いが感じられましたP1100837.jpg


まずは道の駅で買ってきたイチゴで糖分&水分補給をし♪
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※意外にも甘くて美味しい群馬のイチゴ。友人のイチオシで購入。


温泉へGO!
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【大湯・露天風呂】※混浴
川中温泉さんの露天風呂は温泉が自然湧出する小川のすぐ横にあり、目の前は緑、お湯に浸かるとせせらぎのBGMが心地よく耳に入ってくるなど自然美溢れるロケーションです。お湯は38~39℃ぐらいと人肌より少し高い温めの温度。のぼせないので自然を見ながら暫くボ~ッとできます。
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源泉名:川中温泉(美人の湯)、泉質:カルシウムー硫酸塩泉、泉温:34.2℃、湧出量:60ℓ/分(自然湧出)、pH:8.3、特記:微硫黄臭


過去に水害で何度も源泉が流され、昔よりは湧出量は減ったそうですが、今も(大量とまではいかないものの)貴重な資源を活かし‟100%源泉かけ流し”を守られています。自然湧出なので毎日源泉の管理が必要だそうで、湧出量が減った時は(お湯の鮮度を保つため)浴槽内に岩を積み上げ体積を小さくするなど都度工夫されている姿には頭が下がります。
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自然のありがたみを感じながら、瞑想。
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小さな桜の木が開花しようとしていました。もう春がすぐそこに来ているんだぁ
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露天風呂を挟んで対岸に建つ、‟苔むした鳥居”・・・お湯の神様が祀ってあるそうで、お宿の方は昔からお参りだけは欠かさないのだそう。秘湯の宿「川中温泉」は、どこか、神々しい雰囲気が漂っているのです。
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「秘湯の宿」って、人に知られていない温泉宿というイメージが強かったんだけど、自然から与えられた資源を大切に守り続けている川中温泉さんのようお宿が本当の意味での秘湯の宿なのかもしれない・・・なんて、そんな事をふと感じました。
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大湯・内湯】※混浴
露天風呂のすぐ横に、内湯もあります。あ、そうそう、大事なことを言ってませんでした。露天風呂含め、女性専用時間もあるので混浴が苦手な女性の方でも大丈夫です♪
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群馬2日目も絶好調。思わぬ出会いに感謝しつつ。

次へつづきます



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Posted at 14:28 | 群馬の温泉 | COM(0) | TB(0) |