2020.11.15
乳頭温泉_黒湯温泉
女将さん:『もしもし、黒湯温泉です。11/7の日キャンセルが出ましたが、この日、いかがでしょうか?』
わたし:『え!!!本当ですか!わぁ、嬉しい。もうダメかと思ってました。』
女将さん:『こちらこそ、ありがとうございます!・・・えっと、では、ご予約という事で宜しいですか??』
わたし:『あ、すみません。ぜひお願いします!』
宿泊の3日前の夜、突然かかってきた女将からの電話で心は乳頭モード全開になりました♪
10年ぶりの乳頭温泉 黒湯温泉宿泊。日本温泉地域学会の参加を兼ね、せっかくのなので思い出の宿に泊まりたいと思い満室だった黒湯温泉さんにキャンセル待ちのご連絡をお願いしたのですが、もともと黒湯さんが今期営業最終日であるのに加え、GO TOトラベルキャンペーンの影響もあり満室状態。キャンセル待ちをするも動きが全くない状態でした。

もう、諦めかけていた時に突如嬉しいご連絡。私ったら、まるで、難関大学に合格したかのような興奮と歓声でした(笑)

ちなみに、前回の宿泊記事はこちら⇒http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-121.html。当時は紅葉がピークの10月末日だったので、辺りの景色が黄金色に輝いていました。他、10年前と比べて変わった事は、携帯電話の電波がよくなっていたことぐらいでしょうか?時は経ってもいい意味で変わらない“黒湯の世界感”が、そこにありました。

今回黒湯さんは2回目だけど、なぜここに魅かれるかを考えた時、色々ある理由のうち、まず最初に、敷地内のあちらこちらで大地のパワーを身近に感じとれることが挙がります。敷地内にある源泉池を見たり・・・

※お風呂に行く途中に横ぎる源泉池。
山肌にあがる噴煙を眺めているだけで、体中のパワーがみなぎっていくような感じです。

※敷地内にある茅葺屋根と黒く塗られた木造の家屋。
■混浴露天風呂(黒湯上)
で、早速、杉皮葺きの屋根のあずまやが秘湯ムードを高めてくれる混浴露天風呂へ。

今回、思い出に残った写真はこの1枚です♡そう、魅惑の混浴露天風呂!!ミルクのような濃厚で優しい乳白色の湯と背景の噴気のワイルドさがマッチした最高の露天風呂です。

※源泉名:黒湯上、泉質:単純硫黄泉、Ph4.5、源泉温度:54.7℃、成分総計:215.8mg/kg
最初は「湯浴み着」という便利なものもありながら、「どうして混浴が湯浴み着着用、禁止なんだろう?」と疑問に思っていましたが、その答えについて、「昔は男女一緒に温泉に入ってきた。そのスタイルを踏襲したいから。」と、女将さんが教えてくださいました。そういう何気ない拘りが今の3代目のご主人に至るまで継承されているから、この風情も守られているのでしょうね。

※夜の混浴露天風呂は人も殆どおらず、秘湯ムードが更に高まります。
■宿泊棟 男女別内湯(宿泊者限定)
10年前、あまりじっくりと浸かっていなかったのもあり、意外だったのがこちら。宿泊棟内の源泉は混浴露天と同じ源泉「黒湯上」を使っており、こっくり濃厚な乳白色の湯を楽しめます。日帰り入浴の方とすれ違うこともないので、今回、最もゆったりと長湯できた場所でした。

内湯と言えども、黒湯の場合、大自然と隣り合わせのロケーションなので窓を開けた時の開放感ったらすごい!!入ってくる空気もね、とにかく美味しいんです。

■男女別内湯&露天風呂
旅館から先達川方面へ少し下ったところにあるお風呂です。

※源泉名:黒湯下、泉質:単純硫黄泉、Ph5.6 源泉温度:56.8℃、成分総計:215.8mg/kg
こちらは混浴露天風呂と宿泊棟の源泉とは異なる「黒湯下」の源泉。心なしかお湯も「黒湯上」に比べて若干淡泊に感じます。しっかりとした硫黄泉ながら肌に馴染みやすい本当にいい湯だ。。。東北まで来ないと、この手のいい湯には出会えない。と、まぢで思う。

10年前の紅葉の時期、露天風呂を囲う塀の上から見える原生林が赤や黄金色に輝いていて、本当に息をのみました。どうしても見たくて背伸びして眺めていたんだけど、欲を言えば、もう少しだけ塀が低いといいなぁ~なんて^^塀の向こうには、動物しかいないからね、多分。

■打たせ湯
黒湯温泉と言えば、混浴とこの打たせ湯のイメージではないでしょうか。

今回、オーナー池田さんご夫妻とお話し出来たことは大変貴重な体験でした。池田さんは銀行をリタイヤされた後、池田家3代目オーナーとして黒湯温泉の現場に出られる様になったそうです。落ち着いて知的な印象ですが、時折見せてくださる笑顔がとっても素敵な方です。奥様は朗らかで、ホスピタリティに溢れた方です。このお2人が守られている宿だからこそ、スタッフさんの雰囲気は良く、お客さんとの会話の中にも優しさが溢れています。

※日本温泉地域学会の1コマ。黒湯オーナーの池田さんは向かって右から2番目の青いネクタイの男性。
「おにぎり、見た目が悪くなってすみません。朝食の鮭も混ぜてますから。あ、黒玉子も入れてますから♪お車の中で食べてください。」わたしの息子が寝坊し、朝食に間に合わなかった時、女性のスタッフさんが代わりに作ってくださったお弁当・・・これ1つとっても、心がこもっているなぁと、しみじみ感じました。

※スタッフの方が子供用の朝食をお弁当にしてくれました。
“秘湯”だけれど、細やかな心遣い。
黒湯温泉に根強いファンがいる1つの理由ではないかなぁと思います^^
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「乳頭温泉 黒湯温泉」
住所:仙北市田沢湖生保内字黒湯2-1
TEL:0187-46-2214
営業期間:例年4月中旬から11月中旬
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2017.04.24
秋田_十和田大湯温泉 荒瀬共同浴場
トンビが飛びまわる、夕暮れの大湯川。
この大湯川から自然に湧き出す温泉を利用し800年以上も前から温泉街として栄える
秋田県 「十和田大湯温泉」

こちらの川のすぐ横にある鄙びた共同浴場「荒瀬共同浴場」。
温泉街の道路から路地を入り、少し川の方へと下ったところにあります。

「川から自噴する温泉をそのまま湯船の底から入れているの。
ほら、この水門を閉めるとお湯が熱くしたり調節ができるわ。」
番台のお母さんが、大湯川にある水門を見せながら説明してくださいました。そう、こちらの共同浴場、この大湯川から湧き出たばかりのお湯を湯船の底からそのまま味わえる温泉なんです。

どこか懐かしい感じの造りの脱衣所入り口。

別府の共同浴場を思いださせるシンプルな湯船がひとつ。湯底に敷き詰められたコンクリートの間から熱々のお湯がぷくぷくと湧いてきます。温度は実測で46.3℃と、少々お熱いですが


※源泉名:荒瀬の湯共同浴場、泉温:53.8℃、泉質:ナトリウムー塩化物泉、pH:7.8、成分総計:1310mg/kg
「微かに香る硫黄臭と、独特のすべすべ感がたまらんなぁ♡」
総硫黄は1kg中、0.1mg以下で殆ど入っていないのですが、それでも鮮度が良いからでしょうか、しっかりと香ります。

いい湯でございました♡
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「十和田大湯温泉 荒瀬共同浴場」
住所:秋田県鹿角市十和田大湯字荒瀬25
2017.04.22
秋田_廃業旅館さんのご厚意湯
有名な温泉地にひっそりと建つ古びた木造のお宿。
その外観、どうしても気になり素通りすることができませんでした。
大正時代に栄えたと言われる湯治旅館さんで、今は営業していないのですが、
今も温泉は湧き続けている・・・という話を聞き、
ダメもとで、入浴をお願いしたところ、ご厚意で入れていただきました。

廃業されて、ずいぶん経つのか脱衣所はコンクリートの壁がむき出しの脱衣所。
飾られていない素の感じが、妙にそそられます。

「ひゃっ!なにこれ。」
半地下の階段をくだっていくと、シダや苔に覆われジメッとした洞窟のような所に出ます。そう、何と浴室なんです!洞窟の中には2つの湯船があり、奥の湯船からはお湯が溢れ床を洪水させています。浴室とは思えない自然さながらな空間に一瞬自分の目を疑ったほど。

階段のすぐ横の湯船の隅からお湯が湧いていました。湯船のすぐ横は川。外からは川のせせらぎも聞こえてきます。その昔は、川岸にある絶壁からお湯が噴き出していたようです。


※お湯が出ている穴
苔むした岩の切れ目から水がしたたり落ちる様子を暫く眺めていると、ここが宿の中ってことを忘れてしまいそうです。
「いや、これ、どう考えても洞窟でしょ!?」

おまけ

神秘的な入浴体験を楽しんだ後、もう一つとっておきの温泉によってみました。個人の方が所有されている温泉で、階段を下りていくと脱衣所と一体になった浴室があります。

既にあたりは薄暗く、浴室は真っ暗。持参したランプの光の下で入浴を楽しみました


お礼が遅くなりましたが、Nさん、Zちゃん、その節はありがとうございました〜♡
何とも渋い温泉でした(*^^)v
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2017.04.18
秋田_男鹿温泉 元湯 雄山閣
秋田 男鹿温泉 元湯 雄山閣
創業600年。
なまはげで有名な男鹿半島の高台に建つ老舗温泉旅館。
男鹿温泉では一番古いお宿さんです。

春爛漫の時期。
雄山閣さんのすぐ近くの土手には、桜が満開になっていました。

一度は入ってみたかった、スケールばりばりの湯(スケール:もともと温泉に溶け込んでいた成分が水に溶けずパイプなどに析出したもの)。写真はパイプに詰まったスケールです。3か月に1回は掃除しないと詰まってしまうというご主人のお話を聞いて、浸かる前からニヤニヤが止まりませんでした♪

ご主人からひとしきりお話を聞いた後、待ちに待ったなまはげの湯へ・・・

いきなりですが・・・・
プシューッ!!!!

「うほーい

なまはげの口から数秒間に1回、間欠的にお湯が噴き出します。飛距離は約1m!!放射線を描きながら噴き出すお湯は、なかなかダイナミックです。

※源泉名:男鹿温泉第二号井戸、泉質:ナトリウムー塩化物泉、泉温:55℃、pH:7.2
日本茶のような黄色がかったお湯。見た目にもとっても美しい色でした。敷地内にある独自源泉からパイプをつたって引きあげられる間に適温になるという非加熱かけ流しの新鮮な湯♡ 土類っぽい香りと塩味がその個性を強調します。

床は温泉の成分で千枚田になってました。島根の三瓶温泉とかもそうですよね!ほんと、お掃除大変なのがよく分かります。

露天風呂はさらに、さらに圧巻



湯船の淵は、こんな感じ。

なまはげの湯口の次は、スケールの湯船!う~ん、どっちも個性的でインパクトに残りました。

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「男鹿温泉 元湯雄山閣」
住所:秋田県男鹿市北浦湯本字草木原52
2016.12.14
秋田_駒ヶ岳温泉
駒ヶ岳温泉
水沢温泉や田沢湖高原温泉の近くですが、ここだけ独自源泉となるようです。
観光客で賑わう乳頭温泉とは一風雰囲気が異なり、原生林に囲まれた静けな温泉。
ドコモですらほぼ圏外・・・という山深さなんです。
6年前に宿泊し、その落ち着いた雰囲気と湯量の豊富さに
いつか、もう一度泊りにきたいと思っていたところでした。
あ、そうそう。
前回訪れた時は、ちょうど外来入浴の湯殿、露天風呂の建設工事中だったんで、それを見れるのも楽しみで♪

まずは、渓流沿いの貸し切り露天風呂へ。
前回来た時も、紅葉の時期で湯船のすぐ脇を流れる渓流と原生林に心から癒された思いでです。

【貸し切り露天風呂】※宿泊者専用
懐かしの露天風呂、ご対面~。
仄かに硫黄の香りの中に漂う石膏臭を楽しみながら、「やっぱいいよな~」と、お湯の良さを噛みしめます。こてこての硫黄泉も好きだけど、ちょっと吸いつくような硫酸塩の感触も好き。貸し切り露天風呂は豊富な湯の華が楽しめるのも最高です!

※源泉名:秋田駒ヶ岳温泉、泉質:含硫黄ーカルシウム・マグネシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物泉、泉温:52℃、pH:6.5、成分総計:2320.4mg/kg

そして湯船からは、この近距離で絶景~~(*´∀`人 ♪
駒ヶ岳温泉の渓流は、流れも穏やかで、せせらぎが優しいから本当に癒されます。
「来たゼ!東北~


貸し切り露天風呂のもう1つは岩で組まれた露天風呂です。
まあ、同じお湯なんですが(;'∀')・・・川の上流か少し下流かで景色がちょびっとだけ異なるんですねw

【大浴場】※外来入浴のお客さんも浸かることのできるお風呂。
早速、増設された大浴場へ。ロビーから渡り廊下を通った奥に立派な浴舎が建っていました。そうそう、この建物は以前、ビニールシートに囲まれていて、全く見れなかったんだよね。

高い天井とどっしりとした梁・・・重厚感のある木造浴室は青森の蔦温泉とか、湯治宿のお風呂を連想させる造りでした。これだけ広い内湯なのにも関わらずお湯がフレッシュ。薄っすら白濁し青みを帯びているような・・・お湯の色も素敵でした。

しかし、これだけの湯量のお風呂がほぼ貸し切りで入れるなんて、あたりまえですが、都会とは桁違いの温泉力を感じます。

新しくできた露天風呂も、宿泊者専用の貸し切り露天風呂に負けず劣らずのリバービューでしたよ♡夕方になると地元のお母さんたちがぽつぽつ入りに来られていましたが、常連さんは露天風呂よりも内湯がお好みのようで露天風呂は終始無人でした。

夕食にいただいた、駒ヶ岳温泉さんの名物のお蕎麦。
これが、また麺シャキシャキで美味しい~(*’U`*)

普段、私は、同じ場所に2回以上行かない派なんですが・・・
再訪して「あ~、やっぱりお湯がいいなあ♪」なんて、再認識できるのも再訪の特権なのかなぁと。
顔にバシャバシャ浸したくなるぐらい、ピュアーでフレッシュなお湯でした。
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「駒ヶ岳温泉」(こまがたけおんせん)
住所:秋田県仙北市田沢湖生保内字下高野80-68
TEL:0187-46-2688
営業時間:9時~19時
料金:500円