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2017.10.29

福島_東山温泉 向瀧



今月は家族の誕生日祝いを兼ね、福島県の「東山温泉 向瀧 」
さんへ宿泊してきました♪

結果、期待以上の素晴らしいお宿だったのですが、
宿泊当日までの間に、まぁ~色々とアクシデントがあり・・・(;'∀')

なんと宿泊の1日前に家族が高熱を出し、次の日いけるかどうかも分からないという
トラブルが発生したのです。。

急遽、前日の晩にお宿にお電話し正直にその状況を伝えると、

お部屋はご用意しておきますので、明日の朝、ご体調を見てまたご連絡ください。
今回はご病気なのでキャンセル料のことはお気になさらず。」


と、何ともご親切なお言葉をいただきました。
多くの旅館に泊まってきましたが、このようなご対応をいただいたのは正直初めてで。
もう、涙が出るほどうれしかったのです。(←本当に泊りたいお宿さんで楽しみにしていたから。)

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到着したのが夕方ということもあったのでしょうか?東山温泉街全体は想像していたよりも人もお店も少なく閑散していました。しかし、川向こうに、雰囲気のあるどっしりとした木造建築とオレンジ色の外灯が見えた時、なんだか期待に胸がわくわくしました。
(久しぶりの家族旅行。素敵な宿だといいなぁ。)自分ひとりで泊まる時はそうでもないんですが、家族旅行の時は、一際、プレッシャーがあります。
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館内に入って私たちをお出迎えしてくれたのは、傾斜のある三千坪もの日本庭園。この庭園を囲むように明治、大正、昭和初期とそれぞれの時代に増築された木造の棟があります。この連続棟も見応えがあり、ついつい庭まで出て眺めてしまいたくなる美しさです。
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お部屋は庭側ではありませんでしたが、川のせせらぎが聴こえる角部屋でお部屋で落ち着いた雰囲気が流れます。
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夕方で混んでいたのもあったので、まずはゆっくりと浸かれる貸切湯へ。向瀧さんでは3つのかけ流し風呂が楽しめます。
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東山の温度は、56.2℃でそのまま掛け流すとやや熱いのですが、貸切湯は熱すぎず、ぬるすぎず、ちょうど良い温度。コンクリートの小さな四角い湯船のレトロなタイルで敷き詰められた浴室の中にポツンとあり、鹿児島の市比野温泉街に佇む鄙びた共同浴場を思い出しました。レトロで味のある浴室です。
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ほのかに芳ばしい香りとわずかに金気臭のする硫酸塩泉(芒硝泉)を堪能♡
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このモコモコに育ったプードルちゃんを眺めながら、夜通し入浴♪ これは、しあわせ~。
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そしてそして。一番、鮮度がよかったキツネ湯。温泉本来の香りが楽しめます。こちらのキツネ湯、お宿で最も歴史の深い浴室で、明治時代、向瀧が会津の藩士たちの保養所だった頃から「キツネ湯」の名で親しまれてきたようです。浴室の風情という意味でも、このキツネ湯が最もお気に入りとなりました。
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最後はサルの湯です。温度も40℃ぐらいの適温で、長湯を楽しめます。壁は大理石で造られており、昭和の雰囲気というか、最も現代的な浴室でした。それにしても、これだけのお湯が自噴でいただけるなんて、豪華すぎる
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源泉名:向瀧1号、2号、3号混合泉、泉質:ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉、泉温:56.2℃、pH:7.7、成分総計:1808mg/kg


「Happy Birth Day!!おめでとうございます!!」
夕食の時間になると、お宿で用意してくださったケーキを中居さんが笑顔で運んできてくださいました。あまりにも温泉が新鮮で良かったので、わたしはそっちに夢中になり(いつもの事ですがw)ケーキのことをすっかり忘れていたのですが・・(;''∀'') 部屋の電気を消すタイミングなど、絶妙な演出でお祝いしてくださいました。うーん感謝、感謝
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ちなみにお夕食は、、、帆立のお出汁に豆や椎茸に入れて煮込んだ「こづゆ」(写真左)に、会津の甘くてこしのあるお米(写真右)料理も郷土料理や地産にこだわった内容でした。
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キャンセルの対応から、バースデーのお祝いまで、何から何まで本当におもてなしが詰まった滞在でした。翌朝、チェックアウトの時間。心地良すぎて、あともう少し滞在気持ちを抑え、しぶしぶと黒光りする廊下を玄関に向かって歩いたのでした。
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向瀧さんで記念日を過ごすことができて、
本当に良かった!!

ありがとうございました


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Posted at 19:00 | 福島の温泉 | COM(6) | TB(0) |
2017.08.27

福島_磐梯熱海温泉 元湯


やっとブログを書けるタイミングになりました。。

「あー、、、書きたい!」
って思っていても、関東に移ってからは何かと忙しく、思うように更新ができません(涙)
ストレスがたまると、余計に書きたくなるもんです。

来週は数年前より行きたかった野湯いってきます

昨日、「MAMMUT」のヘルメットと沢靴を購入!
このごろは、野湯行きを糧に生きてます皆さんも、週末に大好きな温泉に行くことだけを考えて、平日を乗り切りましょう。

そうそう、お盆に渋い温泉に行って来ました。
福島の磐梯熱海温泉 元湯

磐梯熱海温泉は、二十数軒の旅館さんが建っているのですが、その多くが団体向けの大型旅館の印象。その中でも元湯は、その「わびさび」というか「めちゃくちゃ鄙びた感」というか、他とは一線を画する雰囲気を放ちながら路地裏にひっそりと建っており、どうしても通り過ぎることが出来ない存在なのです。

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元湯は現在日帰り温泉ですが、もともと温泉旅館だったそうで、建物の側面には、「元湯旅館」と書かれた古い看板がありました。「いや~。渋い!」思わず叫んで興奮しながら撮影しちゃいました。こういう今存在しているのも貴重なほど古い建物を見ると、いつか耐震問題とかで取り壊される日が来るのだろうか・・・なんて、余りに素敵だからこそ色々嫌なこと考えちゃいます。ちなみに、ここは元湯の源泉地です。
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夏らしく手造りの風鈴でしょうか。こんな粋は計らいにも目を奪われます。
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「いらっしゃい。何名さん?」
新聞を読みながら、何気なく対応してくださる番台のお父さんもいいです。
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「おーい!天井に蜂の巣があるんだよ。危ないからどうにかしないとな。」
なんて、上を見上げながら話す常連さんどうしの会話もほのぼのとしていて、なんか、いいのです。
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湯船は低温と高温と2つありますが、メインは低温のほう。元湯のすぐ脇にある源泉と神社からの引き湯のブレンドで温度は32℃です。前情報で「ぬる湯」だとか「ぬるめで気持ちいい」と聞いていたので、(せいぜい36~38℃ぐらいだろうなぁ)と、勝手なイメージを持っていたわたし。湯に浸かるなり、身体がひんやりしてびっくりしました。
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※単純温泉、源泉温度:30℃ 昭和42年の分析書なので参考まで。つるつる感なし。香りなし。


「うーん、ちょっと冷たいけど、この時期本当に気持ちいい!」
最初は冷たく感じるものの、しばらくすると、快適な温度に感じてきます。身体をクールダウンさせてながら、まったりしていると次々と常連のお母さんたちがやってくるのです。そして、お母さんたちはおもむろに持参した2ℓのペットボトルを取り出し、湯口から温泉水を採取しています。しかも、ほぼ全員!どうやら、こちらの温泉で炊いたご飯が最高なんだそう
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ほら、あのおばあちゃんは、このもう94歳なのよ!お若いでしょう。」
ある常連のお母さんが、白髪の可愛らしいおばあちゃんを紹介してくださいました。おばあちゃんは、昔からこちらの温泉に通い続けていらっしゃるらしく、94歳のいまでも毎日自分の足で身体を癒しに来られるらしいのです。この温泉では、老いも若いも関係ありません。みんな湯船に腰をかけ、お湯に戯れ、会話を楽しみます。共同浴場の良さってこういうことなんだろうなぁ。
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錆びついた蛇口。
かすれた看板。
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愛くるしい古い脱衣所までもが遺産級。
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お母さんたちとの会話や長い歴史を感じる内装・・・
その全てがわたしにとって魅力的で、濃い~入浴じかんでした。

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「磐梯熱海温泉 元湯」
住所:福島県郡山市熱海町熱海4丁目22
電話:024-984-2690

Posted at 18:41 | 福島の温泉 | COM(6) | TB(0) |
2016.10.13

福島_高湯温泉 静心山荘


『す、すみません。
坂の途中でハンドルを取られて動けなくなってしまいました(T_T)。』



急なアイスバーンの坂道で車が180度回転して立ち往生。
スタッドレスを付けていたので自信満々で運転していたのですが、こういうことがあるんですね。

慌ててお宿まで駆け寄って、ご主人に助けていただいた色んな意味で、絶対に忘れられないお宿。

高湯温泉 静心山荘さん。
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坂を上った先にあるのは、山小屋風の建物。こんな雪深い日にも関わらず、中へ入ると常連の湯治客さん達が中で食事を楽しまれていました。「お騒がせしましたと、お詫びしつつ中へ。
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食堂は石油ストーブで暖められていて、変な汗をかきつつも冷え切った身体に心地いい。中に入った瞬間、救われたような気持ちになりました。
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長く続くとたんの階段の先には・・・
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総木造の湯治場らしい湯船しかも、静心山荘さんの源泉(独自源泉)は、高湯温泉にある他のお宿さんよりも、ぬるめで何とも言えない心地よさでした。また、細かい無数の湯の華が舞う乳白色の湯も大変気持ちがいいです。
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源泉名:湯花沢1番 静心山荘、泉質:酸性ー含硫黄ーカルシウム・アルミニウム・硫酸塩泉、泉温:43.8℃、pH:2.7、成分総計:1723mg/kg(Al3+ 29.0mg、SO42- 554mg、H2S 85.9mg★特記)

白い湯の華♪ほわっと
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天井は高く、湯抜きもあり、湯小屋ならではの味、風情が感じられる造りです。
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※男性用の内湯。女性風呂と対称になっています。

窓から外を見ると、大きなツララがぶらさがり目の前の山は一面真っ白。
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中~大規模のいわゆる純和風旅館が立ち並ぶ高湯温泉街で
まるで、山の中で篭って湯治しているような気分にさせてくれる
趣のあるお宿さんでした。 

次は高原荘さんに行ってみたいな。

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Posted at 13:12 | 福島の温泉 | COM(7) | TB(0) |
2016.08.11

福島_新野地温泉 相模屋旅館

今年2月に伺ったワイルドな雪見の露天風呂「新野地温泉」さんのレポです。

磐梯朝日国立公園内 標高1200mに佇む湯治宿です。
これだけ標高が高く雪深い土地にあるのにも関わらず、隣接する野地温泉と並んで通年営業をされています。
土湯峠にある温泉宿は有難いなぁ。

とにかく冬は豪雪なので、お宿の入り口はシャッターと通常の玄関の二重構造になってます。
一瞬どこから入ったらいいのか分からなくなります
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1枚目の写真(本館)は鉄筋に改築されており、近代的な造りですが、
本館の奥にある湯小屋、渡り廊下などは木造で昔のままで湯治場の風情が残されています。
使いこんで黒ずんだ木造がまた良いです。
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木造の家屋から長靴に履き替え、外に出ると「ゴーッ、ゴーッ」とけたたましい音が聴こえてきます。
目の前には硫化水素を含む噴気があがっており、玉子のような匂いが漂っています。
一気にワイルドな外の世界へ!
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露天風呂へと続く屋外の渡り廊下は雪がたっぷり積もっていて滑りそうなので、
一歩一歩大地を踏みしめるようにしてゆっくりと歩きました。
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【女性露天風呂】
タオルが一瞬にして凍ってしまうような外気の中、震えながら服を脱ぎそろりそろりと露天風呂へ。
ワイルドな噴気をバックに、優しい乳白色の硫黄泉を堪能します
寒さでジンジン痛む手足・・・湯に浸かると一気に全身が温まり解れます
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※単純硫黄泉、泉温:83.5℃、pH:6.8、成分総計:239.5mg/kg(H2S 12.3mg、HS- 6.8mg)


新野地温泉は噴気造成泉で、100℃近くある高温の蒸気に山の水を加え
一旦80℃まで下げることで、この美しい乳白色ができるのだそうです。
「温度が低すぎても高すぎても、この乳白色は出てこないんだよ!」
その場でお仕事をされていた湯守のお父さんが教えてくださいました。・・・まさに職人技!
こういう裏のお仕事があってこそ、私たちはいいお湯に入れるんですよね。
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露天風呂から見える噴気(写真)は源泉ではなく、いわゆる「鑑賞用」で
源泉の噴気は女性露天風呂の裏にあるんだそうです。
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しかし、、天気大荒れだな
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【女性内湯】
内湯はトタンと板張りの床。
ワイルドな露天風呂と趣が異なり、湯治場の雰囲気で素敵でした♪
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~Memories
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今年2月のテレビ番組のロケ@相模屋さん。この時も猛烈な吹雪でした。

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「新野地温泉 相模屋旅館」
住所:福島県福島市土湯温泉町字野地2
TEL:0242-64-3624


Posted at 01:56 | 福島の温泉 | COM(6) | TB(0) |
2016.05.25

福島_古町温泉 赤岩荘


会津で温泉スタンプラリーをしていた時に立ち寄った日帰り温泉施設
「古町温泉 赤岩荘」さん。

古町温泉と言えば、濃厚な赤湯で食塩泉のイメージが強かったのですが、実際浸かってみて
お湯もかなり鮮度も良かったです。

この日は纏めて、決められた施設を1日に何10湯も巡っていたのと、
公共施設の強い塩素臭をまともに受け、さすがに体力的に限界がきていましたが
途中、立ち寄ったこちらの温泉の個性と鮮度の良さに心身ともに元気づけられたのを記憶しています。

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内湯にはパイプの湯口が垂直に差し込まれ、誰もいない浴室で「ゴボゴボ・・・」と、音をたてながら間欠的に湯を噴出していました。
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古町温泉は鉄(Ⅱ)のイオンが含まれており、さらに、泉質が濃厚な塩化物泉ということもあって、お湯の色が真っ赤な染まっていました。ただ内湯は未だ酸化する前の笹色を帯びた赤色に近いです。見た目通りなんですが、浸かっていると身体にガツンとくるパンチのあるお湯です。
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※源泉名:古町温泉、泉質:ナトリウムー塩化物泉、泉温:53.1℃、pH:6.5、成分総計:15,900mg/kg


カルシウムや炭酸水素イオン、微量の炭酸ガスも含み、床には島根の三瓶温泉でも見られるような鱗状の析出物が描かれていました。
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洗面器も湯口のパイプもこの通り、真っ赤!
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露天風呂のお湯は内湯に比べ、酸化が進み更に赤く染まっていました。
長野の渋沢温泉や秋田の南玉川温泉を彷彿する鮮やかなオレンジ色の湯。
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ご一緒した地元のお母さんに撮っていただいた写真
露天風呂には常連さんも数人いらしゃってお話ししながら入浴を楽しみました。
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鱗状になった温泉の析出物。
露天風呂の湯口にもやっぱりありましたよ♪
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当時、スタンプラリーでゲットしたエコバックと記念写真スタンプラリーは奥会津の約20ヶ所の温泉を巡る「ゆき湯」めぐりでした。もう少しでコンプリートだったのですが、時間切れのためこれにて終了^^; また今年もあるのかな?
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「古町温泉 赤岩荘」
住所:福島県 南会津郡南会津町 古町太子堂186-2
TEL:0241-76-2833
営業時間:9:30~20:00(水曜日定休)
料金:600円

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Posted at 10:24 | 福島の温泉 | COM(5) | TB(0) |