2022.05.25
鹿児島_丸尾温泉 温泉民泊湯の里
噂どおり、最高のお宿でした

数年前から、九州在住の温泉ツウの仲間から「とにかく、いい宿を見つけたから一度泊まってみて。」と勧められ、今回やっと初訪問となったのです。
硫黄の香りぷんぷん漂う霧島の「丸尾温泉郷」、立派な観光ホテルが立ち並ぶ一角に、鉄筋コンクリートの簡素な建物がポツン。玄関先に掲げられたのぼりには、いちおう「温泉」と謡ってるのですが、外観をパッと見ても、温泉施設ということがあまり分からないです。

「愛州霧島研修所」…一体この建物は何なのか?

「いらっしゃいませ~!」
中に入ると、サムイ姿の女将さんが大歓待で迎えてくださいました。(本当に笑顔が可愛いらしい女将さんです。)早速お話を伺うと、実はこの宿、以前は某大手住宅メーカーの研修所だったのですが、数年前に今の経営者さんに買い取られ、温泉民泊という宿泊施設になったそう。それにしても、もと住宅メーカーの研修所だけあり、内装は民泊というよりお金持ちの邸宅って雰囲気で、高級感漂ってます✨

【大浴場】
このブログで紹介するんだから、「温泉」は特筆したいほど上質!!館内に2つ(大浴場・別棟湯小屋)ある温泉は、どちらも少し焦げたような硫黄臭漂う、丸尾源泉100%かけ流し。しかも、貸切でこの広いお風呂を使えるから、贅沢極まりないです。

※浴場は大理石で贅沢につくられてます。さすが住宅メーカーの研修所。素材もいいものが使われてます。
源泉を加工せずにそのまま湯船に入れているピュアーな湯。底には大きな白い湯の華が沈殿していて、少し手で混ぜてみるとくみ上げ湯葉みたいです。

朝から至福のバルブ全開で、思いっきり生源泉を堪能させていただきました♡

※源泉名:丸尾105号、泉質名:単純温泉、泉温:74℃、pH:6.2、成分総計:357mg/kg
【別棟の湯小屋】
もう1つは、食堂の扉を出てすぐ、中庭に建つ木造の湯小屋!(なんだか、地元民専用の湯小屋みたいでソソラレルのは私だけ?)これも良かったぁ。

※こんな渋い湯小屋、道路沿いにあったら飛びついちゃうかも。。
中には2つに仕切られた湯船があって、それぞれ湯口とカラン両方から源泉が出てくるの。湯船が狭いぶん、お湯が新鮮に感じましたし、何と言っても、こじんまりとしたサイズが妙に落ち着きます


※向かって左は熱め。右はぬるめだよっ。
いや~、素晴らしい丸尾源泉を人目を気にせず一人何時間でも浸かってられる幸せですよ


でね、この宿がスゴイのは「温泉が極上」というだけではないんです。朝食も最高。テーブルには、女将がわざわざ市内まで買い付けに行ってる「乃が美」の高級食パン(ほわほわで耳まで美味しい)、地元の農家から買い付けている烏骨鶏の玉子、ひきたてのドリップコーヒー!「目利きして、美味しいと思うもの以外は出さないようにしてるの。だって自分も美味しいもの食べたいでしょ 笑。」と、女将さん。「食パン」と「ゆで卵」と「コーヒー」という、定番の朝食で感動したのは人生初めてかも。

※この烏骨鶏の玉子、美肌にもいいそうです。味も美味しくハマりました。。。
女将が、館内をピカピカに磨いてキレイに掃除し、自分が寝やすいふかふかの布団を調達し、美味しい朝ごはんを買い付けに行く…忙しい時以外は、殆ど自分1人で切り盛りされているそう。
「旅館の経営って、大変じゃないですか?」
と、ふと女将に聞いてみると、
「この仕事が合ってるみたいで、全然苦じゃないないの。毎日どうやったらお客さんが喜ぶだろうって考えてやってみる。それで上手くいくのは何より楽しいからね♪」
女将からは、予想外の答えがかえってきました。実際、未だオープンして3年にも関わらず、数年で宿の売り上げも常連客数もグググっと増えているようです。
新鮮な源泉を貸切で堪能し、美味しいモーニングセット、人懐っこい女将の笑顔と会話♪感想を一言でまとめると、「なんという居心地の良い、民泊なのでしょう

「温泉民宿 星の里」
住所:鹿児島県霧島市牧園町高千穂3806-75
TEL:090-7580-7878
※1泊2食付はやっておられません。
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2021.01.10
鹿児島_霧島温泉 旅の湯
野湯に行った後に施設のお風呂に入ると、まるでスキーの後に浸かる温泉のように、
その“温かさ”と“快適さ“にホッとする・・・なんてことがあるんですが、まさに、こちらのお湯がそれでした(^^ゞ
霧島温泉 旅の湯さん。
温泉ファンの方には「野々湯」と言った方がピンとくるんじゃないかなぁと思うのですが、2018年に「野々湯」が名前を「旅の湯」に変え、リニューアルオープンされました。
大阪出身の社長さんは、こてこての関西弁でいらっしゃって、関西出身のわたしは話すとホッとします(笑)

※写真は2019年訪問当時。私の隣が社長様。
約13万坪の広大な敷地の中に、コテージやらキャンプ場やら温泉やら蒸気蒸しやら・・・とにかく霧島の自然を楽しめる秘湯であります。

こちらは天然の蒸気を利用した蒸し器。鶏や野菜なんかも蒸して食べる事ができるんです。まるで、鉄輪、わいたみたい!

いきなりですが、旅の湯さん、何気に霧島屈指の秘湯の宿だと思ってます。何が「秘湯」かって・・・

自然が溢れたロケーションもそうなんですが、脱衣所の中に・・・

噴気孔があるんですよ!!信じられます??(;^_^A 超・自然じゃあないですか。

噴気孔は浴室内にも多数あり、蒸気が出る周りには黄色や緑色に染まった析出物がこってりとついています(ワイルド!)旅の湯の周りには、金湯や銀湯、湯の池地獄など、幾つもの自然の自噴泉(野湯)が存在していますが、こちらの温泉もそれらの野湯に宿を造ってしまったかのような野趣溢れる造りです。

湯船の横にある噴気孔からは「シュ~!」という音をたてて白い噴煙が出ています。

特記したいのはワイルドさだけでなく、鄙びた温泉宿の情緒も味わえること!湯船から臨むレトロな「ゆらゆらガラス」と、その向こうにある霧島連山の稜線の景色が落ち着くんですよね。ゆっくりと流れる霧島の時間を感じさせてくれます。

露天風呂も静かですよ~。湯は微かに硫黄臭香る無色透明の優しい単純温泉。

※源泉名:野々湯1号、単純温泉、泉温:66.1度、pH:7.04
前の記事でも書きましたが、この日は撮影で気温2℃の中、37℃~36℃の川湯に入っていたので、もう、旅の湯のお湯があったかくて、鮮度も最高で、極楽すぎて出れませんでした(*^^)v


脱衣所の2階の窓から見えた赤い小さなお家は「プチハウス」というコテージだそうです。このプチハウスは1泊2食でなんと9,090円/人(1月の土曜日時点)。こちらに泊まって、夜に星を見ながら露天風呂に入ったら・・・どれだけ素晴らしい体験になるだろう(ムヒヒ・・・(* ´艸`))

・・・と妄想してみました。
近年は、鹿児島に来ると、15000円以上の妙見温泉や丸尾温泉の施設が充実した温泉宿に泊まっていたけれど、
ありのままのワイルドな霧島を感じながら、こういった宿で湯治するのもいいよなぁ~と、改めて思いました。
「霧島温泉 旅の湯」
住所:鹿児島県霧島市牧園町三体堂1824-41
tel:0995-76-9336
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2019.04.14
鹿児島_霧島温泉 旅行人山荘(再訪)
「森の中で、人間と自然が共存しているホテル」
宿泊をさせていただいて、
こんな言葉が一番に浮かびました。
ここでの主役は鹿たち、小鳥たち、木々や花。
「主役が人間」じゃない、そんな非日常が魅力なんです。
「旅行人山荘」さん
わたし、このお宿さんが好きでね。家族を連れての再訪です(^^)/
色々迷ったんだけど、霧島の自然の素晴らしさを感じてもらうには、やっぱり、ここしかないかなぁと。



※広大な敷地の中に3つある貸し切り露天風呂へは、専用の散歩道を通っていきます。自然を愛でながら。
【赤松の湯】
旅行人山荘さんで過ごす時間は、まるで「おとぎの国」。森の中にたどり着くまでの小道を歩くと、野生の鹿2匹が迎えてくれました。3年前に泊まった時は、野生の鹿に会えることをリピーターさんから聞いたのだけど結局会えず・・・(涙)だから、すごく感激しちゃいました。

※写真の向かって右と左端に野生の鹿さん、見えますか?
ちなみに!!!
鹿


原生林に囲まれながら、ひとり、静かに、小鳥のさえずり、それと、お湯が流れる音を聴く・・・・「ふぁ~至福


動画も撮ってみたよ。
至福の時間を一緒にどうぞ♪
↓↓↓↓↓
【動画】赤松の湯
朝の肌寒い気温に熱めの湯、身体が一気にシャキッと温まります。で、心地のいい硫黄のアロマ・・・・もう1分、1分が愛おしくて、45分の貸し切り時間があっという間に過ぎてしまうのが現実です。心の叫びは(もっと時間長くして~


【錦江の湯(上)/大隅の湯(下)】※男女別浴場】
次にお気に入りなのが、男女別の浴場です。今回わたしが感動でしたのは湯舟から見上げる「満点の星空」!標高が高い分、星がとっても近く、美しく見えるんです。その輝き方も数も都会で見るのとは格段に違います。

※源泉名:丸尾温泉12・13・14・15号 混合泉、泉質:単純硫黄泉、泉温:62.4℃、pH5.5、成分総計:259.8mg/kg、微硫化水素臭、酸味なし
毎回思います(あぁ星空って、どうして上手く撮れないんだろう。。。)ってね( ;∀;)

【客室露天風呂】
そして、再訪で一番たのしみにしていたのがお部屋の露天風呂です(^^♪この露天風呂、大変人気でなかなか予約がとれなかったんだけど、奇跡的にキャンセルが出て泊まれることになりました。24時間かけ流しっぱなし!新鮮なお湯を思う存分堪能。

夕方、露天風呂に浸かっていたら、鹿の群れが餌を食べにデッキの真下にやってきたんです。思わず、カメラ取り出してパパラッチですよ!

動画を撮ってみたよ^^↓
【動画】お部屋の露天風呂から野生のシカを眺める♪
やっぱり、自然が好きで、自然にパワーをもらいながら、
不調の時を乗り越えてきた私は、こういうお宿さんが好きだなぁと。
特に旅行人山荘さんは、自然と共存している感じがすごくいい。
再訪して、より、このお宿さんの魅力を
もっと、もっと、もっと体感した気分です★
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「霧島温泉 旅行人山荘」
住所:鹿児島県霧島市牧園町高千穂字龍石3865
TEL:0995-78-2831
2019.04.10
鹿児島_お父さんのガラスブロック風呂。
源泉はこっちだよ。ほら、下から湧いているのが見えるだろ?」
「ほ、ほんとだ!!!すごーい。」

※底からブクブクと自噴する湯。
鹿児島に入った初日の夕方、どうしてもある温泉が気になった私は持ち主の方に会いに車を飛ばしました。おもむろにコンクリートの蓋を開け源泉を見せてくださっている男性、この方こそ、持ち主さんです。

もともと旅館を営まれていたお父さんですが、15年前にお母さんと死別したことをきっかけに旅館は閉業され、今では温泉を自分のお風呂として使ってらっしゃるのだそう。先ほどの源泉からわずか数メートル先に建つ浴室がこちらです。

この鮮やかなミカン色!!!もとは薄濁りの透明ですが、浸かった瞬間湯の華が舞って一気に色が変わります。このミカン色とガラスブロックの可愛らしい浴室に惚れて、ずっと浸かってみたいと捜していた温泉でした。だから感激もひとしお(#^.^#)

※炭酸臭、金気臭の程よいアロマです。温度は適温の約40℃。
浴室の淵の析出物はハリネズミのような小さなブツブツ(突起物)でいっぱい。こういうの萌えます♡

思わず、クンクン・・・しちゃいたくなる湯口。こちらも析出物こってりです!

今はもう使われなくなった脱衣所の棚がなぜか寂しげ。

浴室を仕切るガラスブロックの向こう側には、もう1つ同じような湯舟があります(旧女性風呂)。こちらはお父さんが浸かってらっしゃるお風呂なんだそうです。こんな素晴らしい温泉に毎日浸かれるなんて、なんか夢みたい。

「また、明日友達を連れて、遊びに来させてもらってよろしいでしょうか?」
余りにいい湯だったので、次の日、合流予定だった仲間を連れてきてあげたいと思った、私。
ダメ元でお父さんに尋ねてみました。
「あ~、明日はおらんかもなぁ・・・。
・・・明日はパチンコいこうと思って、ハッハッハ!ま、来られるなら電話ちょうだい」

「はい(#^.^#)」
お父さんはそっと電話番号の書いた紙きれを私に差し出してくださいました。
初めて訪れても、温かく迎え入れてくれる鹿児島の人たち。
この「あたたかさ」が一番の旅の思い出だったりします

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2017.12.22
鹿児島_指宿温泉 吟松
指宿 砂蒸し風呂から徒歩3分、海辺に面した道路沿いに
幾つか中~大型規模旅館が立ち並びますが、その中でもひときわ大きく目立つのが
「花の温泉ホテル 吟松」さん。
砂蒸し風呂「砂楽(さらく)」が目と鼻の先という好立地で、温泉も砂蒸し風呂から源泉を引いてらっしゃいます。
今年11月初旬に泊まってきましたので、その時のレポを^^

こちらにお世話になろうと思った究極の理由は、こちらのお宿のウリのひとつでもある「最上階の露天風呂」。海を見ながらゆったりと露天風呂に浸かりたかったからなんです。お風呂からだけでなく、お宿の裏口を開けると「目の前が砂浜~~!!」っていう夢みたいなシチュエーションを楽しめるんです。なんか和むなぁ~。

砂浜ではホットコーヒーを注いでくださり、お泊りのお客さんは無料でいただくことができます。

涼やかな潮風を頬に受けながらいただく熱々のコーヒー、身体をほっこりと包み込む日差し・・・・しあわせだなぁ。

最上階にある露天風呂からは、錦江湾を一望できます。特に夕暮れどきに空に浮かぶ、薄いブルーとピンクのグラデーションはたまらなく美しいです。あ~、疲れも吹っ飛ぶ!

くぅ~”(*>ω<)o
たまらないねぇ。絶景×温泉。

※泉質:ナトリウムー塩化物泉、泉温:72.9℃、pH:6.4、成分総計:11,300mg/kg(カルシウム 487.6mg メタイケイ酸 296.3mg)
お湯は成分総計1万超えの濃いめの塩化物泉。なめるとちょっぴり苦みと塩辛さが口に残ります。

露天風呂の次にお勧めしたいのは畳敷きの大浴場。10人は余裕で浸かれる大きな浴槽ですが、お湯がいたって新鮮でした。飲泉許可も取得されているようで、肌ざわり、香り・・・鮮度の高い状態でお湯を楽しめます。

これだけ広い内湯で、何も加えない源泉かけ流しを味わえるのは、湯量豊富な指宿マジックなのでしょうか(*'▽')

貸切の家族風呂でも、この新鮮なお湯を楽しめます♪
朝一に溜めたばかりの湯は、ほんのりと黄色がかっていて本当に綺麗です。
「あーーーもう帰りたくない。」
久々に鹿児島の極上温泉に身を包まれた私は、既に帰りたくない病になってしまってました。

朝食も夕食も超ボリューミーです。旅の朝にいただく豚汁がほっこり美味しすぎましたぞ♡

吟松さんの素晴らしいのは、もちろん、露天風呂からの眺めもそうなんですが、
これだけ大きな規模の旅館なのにもかかわらず、
しかもこの日は3連休で泊り客が多かったのにも関わらず、
温泉が新鮮な状態で楽しめること!!
泉質重視な私は、やっぱり、これに尽きます。
前回の指宿を訪れた時は、共同浴場を中心に湯めぐりしていたので、
旅館のお湯は殆ど堪能せずに終わってしまいました。
そういう意味でも、今回、指宿温泉の質の高さを再認識する良い機会となりました。
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「花のホテル 吟松」
住所:鹿児島県指宿市湯の浜5丁目海辺の天然砂むし温泉隣
TEL:0993-22-3231