2023.05.02
長野_葛温泉 温宿かじか②
お食事は、朝夕共に高瀬川沿いにあるダイニングでいただきます。大きな窓からは、山の稜線を見渡せ、気分はまるで山小屋♪でも、お料理は創作で、一品一品作り立てのホヤホヤが運ばれてくるギャップが良いです。

「刺身」はかじきまぐろと鯛。松本から仕入れられた新鮮なお魚たち。

煮物は、とろとろの豚の角煮、それと、豆腐やカボチャ、こんにゃくを添えて。甘くて美味しいです。

鴨の燻製は大根おろしとポン酢を添えた和風のアレンジで。その他さといも団子など。全体的に、地元の野菜や肉を贅沢に使った創作懐石と言った印象で、どれも、美味しくいただけました。


地元の契約農家さんから取り寄せるお米。ガスで炊くのがほっこり美味しさの秘訣だそうです。

食事処でお会いした方と少し会話を交わしましたが、殆どが濃厚なリピーターの方だったことにびっくり。「うちは、温泉がいいからって来てくださって、お料理もおいしいってリピートしてくださる方が多いんですよ。」と、女将さんが教えてくださいました。なるほど、納得


翌朝は天気がいいので近くの河原をてくてく散歩。ここ高瀬渓谷は、河原の数か所から温泉が湧いているんです。しかも、約80~90℃のかなりの高温!さすがは“北アルプスの温泉”です。

わたしも暫しの湯浴みを。源泉は激アツ、沢水は冷たく…温度調節は難しいですが、空気が美味しいのでOK!最高の湯浴みでした。

※河原一帯から温泉が湧き出て、湯気をあげています。
硫黄のパンチが効いた極上湯、国立公園内ならではの雄大な自然の眺望、そして洗練された食事…。長野県は、いろいろと温泉宿を泊まりましたが、その中でも、両親や大切な人を連れていってあげたいと思わせてくれる上質の湯宿でした。
「葛温泉 温宿かじか」
住所:長野県大町市平高瀬入2106
TEL:0261-22-1311
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2023.05.01
長野_葛温泉 温宿かじか①
なんか告知ばかりが続いてしまいましたが…3月の良かったお宿さんのご紹介を^^

※葛温泉の近くにある「クニズカントリーキッチン」さん。デッキから北アルプスを眺められる山好きにはたまらない絶景カフェです。
目的地はこちら。2年前に日帰り入浴で行って以来、ずっと泊まりたかった「葛温泉 温宿かじか」さん。国立公園の原生林の中にポツンと佇む全6部屋の湯宿です。ここへ向かう途中、ばったり野生のカモシカや猿などと出会うほどの大自然にあり、しかも6部屋のみだから、滞在中は本当に静かで癒されます✨

※途中の道脇で会ったカモシカ。山の神様かな?

※中部山岳国立公園内の高瀬渓谷にある信州の秘湯
葛温泉には、高瀬館さんや仙人閣さんなど計3つの湯宿がありますが、それぞれが異なったお宿の雰囲気を持っていると思います。もともと文人の宿をイメージして造られたというだけあり、“洗練された”とか“大人の宿”という言葉が一番似合うのは「温宿かじか」さんではないでしょうか。

※エントランス。すぐ脇は高瀬川です。

※レンガ造りのミニギャラリー。観葉植物や山の画家・山川勇一郎氏の絵が展示されています。
お宿の雰囲気に惹かれたというのもあるんですが、どうしても泊まりたかった理由の1つは、何と言っても「温泉」なんです。長野県の中でも、個人的に本当に好きな湯の1つで、雪のように舞う湯の華、ほわっと心地良い硫黄臭、湯の鮮度と言い…“極上湯”と言っても過言ではない心地良さ。

※こちらの宿では「橋本の湯(露天)」と「元湯1号(内湯)」2種類の源泉が楽しめます。
この湯の華の量、想像していただけるでしょうか?湯船に腰を掛けると、沈殿していた湯の華がパッと舞います。源泉がすぐ近くの川の脇にあるので、注ぎたての生ビールのようなフレッシュさです。少し熱めの湯がグッときます。

※源泉名:橋本の湯、泉質:単純温泉、泉温:95.2℃、湧出量:165ℓ/分、焦げ硫黄臭、湯の華多め
お宿は川の脇にあるのですが、露天風呂は樹林側にあるため、目の前は手つかずの自然!小鳥のさえずりと湯の音のBGMを聞きながら、鮮度バツグンの湯に浸かるのは至福です。

※雪、紅葉、新緑など、四季折々の景色を臨む露天風呂としても人気です。特に紅葉時は予約が取れないそう。
一昨年の今ごろ撮った写真は、新緑の緑に包まれて幻想的に雰囲気に包まれています。毎回、湯船から見せてくれる顔が違うので、飽きませんね(#^.^#)

※日帰り入浴で初めていったのは、2020年6月。湯の良さに感動し(絶対いつか泊まるぞ!)と心に決めました。
ちなみに、「橋本の湯」は、慶長3年(1598年)凶作で、食に困った里人が自然薯を探しに分け入った時、発見されたと葛温泉の中でも最古の源泉と伝えられているのだそうです。露天風呂の傍に由来が掲げられていました。

内湯「元湯1号」源泉のほうです。「橋本の湯」とは異なり、湯の華はあまり多くなく、やや温めの湯です。立ち込める湯気と高野槙造りの浴槽が、昔の湯治場のような雰囲気を醸成しています。これぞ、「信州の湯殿」と言った感じ。

源泉名:元湯1号、単純温泉、93.2℃、湧出量:324ℓ/分
温泉に入ったらお部屋でゴロン。お部屋の窓からも原生林と北アルプスの景色。お風呂でもロビーでも四六時中、雄大な自然と共に過ごす…私がこの宿が素敵だなと思う理由の1つが、窓からの風景だったりします。

※コロナ禍を経て、到着時からお部屋にお布団を敷いてくださっているようです。
②へ続く…
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2020.07.19
長野_葛温泉 高瀬館
梶山元湯に行く日の前泊「どこにしよう?」と、
スマホで色んな宿のネット情報を収集しながら考えた結果、
長野で未だ行ったことがなく、人から「よかったよ。」と聞いていた温泉郷が気になって・・・
梶山元湯まで車で40分もあるものの、そこに決めちゃいました^^
それは、「葛温泉」
お宿は3軒しかなく、いずれも深い山に囲まれた渓谷沿いに建ちます。
電波は辛うじてはいるぐらい。ほんとの秘湯です、秘湯!
雄大な自然に囲まれている分、川のせせらぎをBGMにお部屋で寛ぐことが出来たり、
夜にはそんじょそこらの田舎では見れない満点の星空を眺めることもできる反面、
冬には大雪が降って陸の孤島と化したり厳しい側面も持ちます。

そんな葛温泉の最奥にあるお宿さんが「高瀬館」さん。今回わたしが高瀬館さんに泊まってみたかった理由は1つ、高瀬館さん自慢の大露天風呂に浸かって自然と一体になりたかったから^^とにかくコロナで自粛していた反動もあって、「星を眺めながら広い露天風呂でまったりしたい♪」とか、秘湯欲求が積もってました。

【男性用露天風呂】
その大露天風呂がコチラ。20人は余裕で入れる広さの露天風呂に目の前の河原から引いてきた2種類の源泉をブレンドし豪快にかけ流してあります。まぁ、その豪快さったら半端じゃない。湯口は数えるだけでも5つあるし、湯船からは洪水のようにお湯が常時溢れてる・・・。もう、お湯のワンダーランド!

※高瀬の湯(81.5℃)、アルカリ性単純温泉、pH:8.56 (湧出量計測なし)
※炭酸の湯(72.4℃)、単純温泉、pH:7.39 (湧出量計測なし)
湯船の中心には随時お湯が噴き出す「噴水」みたいなのがあり、豪快さを更に演出してくれます。2つの源泉は、共に温度が70℃~80℃近くあるので、ちょっと熱め。「お湯が熱けりゃ、ホースでじゃんじゃん加水していいから♪山の天然水だからね、僕も子供とお風呂に入る時加水しまくってるよ。」と、ご主人から予めアドバイスがあったので、お言葉に甘えて天然水を入れさせていただきました^^

「ふぁー!森林浴、きもちいいー!」
当たり前なんですけど、こーんな新緑が綺麗なところで、広いお風呂に浸かれるなんて心が躍らないはずがないんです。もう、この日は幸せ過ぎて夕方から夜遅くまで浸かっていました。ほんで、夜はね、本当に星空が綺麗なんです。


※わたしの手前のお湯の溢れ方にご注目!
【女性用内風呂】
内湯も露天風呂に負けないほどのオーバーフローです。無人の浴室に、絶えずお湯が湯船からからサラサラと波打って溢れ出す様子は、青森の「みちのく深沢温泉」を彷彿とさせました。とにかく、「すごーい!」って思わず喜びたくなる傑作湯船です。

この溢れ方ですよ、これ♡ 葛温泉、湯量恐るべし。

【女性用露天風呂】
ちなみに、この日は私以外お客さんがいらっしゃらなかったので、日帰り入浴終了後、特別に男性用の露天風呂を貸切で使わせていただきましたが、本来はこちらが女性用の露天風呂になります。開放感という点で、私はやっぱり男性用の露天風呂が好きかな^^

湯口の横に佇んでおられたのは、神様の石像。高瀬渓谷の自然の厳しさに負けず、源泉を守られたきたお宿さんの想いが詰まったお湯の神様かもしれません。

夜ごはんは、個室でいただきました。まずは、ボリューム満点さに驚き!昔東京の割烹で修行を積まれたご主人の本格派料理が並びます✨山奥の食材は、ふわふわの岩魚の塩焼き、それと、熱々の山菜の天ぷらなどなど♡窓を開けると涼しい風が入って、また食欲をそそります。

ボリュームを更に加速させる「豚しゃぶ」さん。とにかくコスパはGOODです。

で、感動したのは白いご飯が美味しかったこと!!そりゃ、これだけ空気が美味しくて水も綺麗なんだもんね。美味しいはずだ(^^♪渓谷の秘湯でいただくご飯は、この上なく旨し!

夕食の後、また露天風呂に浸かりました。湯船に浸かりながら仲間が携帯電話で撮った夜空がこちら。「星」って肉眼に写った素晴らしい世界をつたえるのが難しいけど、これながら少し伝わるかも(^^)/

星を眺めて、美味しい空気を吸って、生まれたての新鮮なお湯をいただいて・・・
旅館に泊まったら当たり前のことかもしれないけど、1つ1つがある一定のレベルを保つことは難しいもんです。高瀬館さんのそれらは“ホンモノ”。 ココロの保養に最適なお宿さんでした。
葛温泉には他にも、温宿かじかさん、仙人閣さんというお宿さんがあり、全てに共通しているのはそれぞれが「緑」がこの上なく美しい露天風呂をお持ちだということ。それでいて、個々の源泉や個性が異なるので日帰りでの湯巡りも楽しいです。
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「葛温泉 高瀬館」
住所:長野県大町市平高瀬入2118-13
TEL:0261-22-1446
2020.01.23
鑓温泉までの雪中行軍。
先日、関東エリアで放送された「雪の白馬鑓温泉」
オンエアでも少し触れられていましたが、天候の関係で、温泉へは小日向のコル(途中の休憩ポイント)で雪中キャンプをし、2日目に辿りつきました。
どんな厳しい雪道よりも「雪中キャンプ」が不安だったのですが、1泊2日で歩くと普段見ることのできない美しい景色をたくさん臨め、気づいたらのめり込んでました。
【1日目の昼】
小日向コルを少し超えた地点で一面が凍った真っ白の池と出会いました。思わず記念にパチリと記念写真♪この時は、みんな元気元気!パワー全快でした。

※白馬ガイド 妙子さん(左)、加藤くん(右)
【1日目の夜】
結局、1日目は天候の悪化が懸念され2100mの温泉までは登らず、途中の小日向コルでテント泊。コンロで温めてはいるものの、外はマイナスの寒さ。。。テントの中ではフリーズドライの味噌汁やカップラーメンが身体をあたためてくれました~。温泉のない場所でのキャンプ😭不安そうにしてる私に、地元白馬のガイドさんや技術さんたちがずっと励ましてくれて有難かったー。温泉屋、山屋さんが頼もしく見えました( ´艸`)

【2日目の朝】
朝5時に出てやっとサンジロあたりまで到着。夜明けが遅いのでヘッドライトの光りを頼りにしながら、ひたすら歩きました。吐く息は白く、目の前は真っ暗・・・水曜スペシャルじゃないけど、まるで探検しているみたいでした(笑)

山の尾根のあたりが朝日に照らされてオレンジ色に見えた瞬間。(やっと夜が明けたー!なんて長い夜なんだ。)って嬉しさが込み上げてきました。それもそのはず、昨日テントを張ったのが15時ごろ。それから半日以上も真っ暗なコルに滞在してたんだから。

山の急斜面を慎重に慎重に、歩いていた時雲の間からご来光が^^本当は温泉でご来光を愛でたかったけど、いや、贅沢は言いません!安全にここまで辿り着け、美しい光を臨むことができたことだけでも感謝でしょ!

ご来光をバックにちょっと休憩☕

さぁー、もう一息!この斜面を越えたら鑓温泉への最後の関門(大きな雪渓)

最後の関門到着!あとはこの雪の急斜面を登るだけ。温泉はこの上で私たちが来るのを待ってます!こんな足場の悪い中をカメラを持って先回りする山岳カメラマンさん(ブルーのシャツ)には終始圧倒されました。世の中にはスゴイ人たちがいるものです。

傾斜があるのと、雪の層が思いのほか厚く、湿っているので脚がとられ思うように前へ進まない。息も荒くなってきました。(もう温泉はすぐそこ)心の中で何度も自分に言い聞かせながら歩く、歩く。


着いたーーー!


誰も手をつけない時期の鑓温泉は、藻が生えてグリーン色に見え、更に秘湯感がマシマシ。雪に埋もれながらも、物凄い量のお湯を湯舟から斜面へと溢れさせ、自然の湯滝をつくっていました。実に5か月ぶり!雪の中の”憧れの温泉”は、前回と全く異なる姿に見えました。

入浴です!マイナスの外気温では、45℃の高温が適温に感じるのにはビックリ!ずっと寒いところに居ると身体がおかしくなっちゃうのかしら??

みんなでドローンでの空撮✨。達成感よりも、なんだか感謝の気持ちが溢れてきました。危険な斜面のトラバースでは、ロープを張ってくれたり、テントで楽しい会話をしてくださったり(いや、本当に楽しかったんです。テントの宴)・・・周りのスタッフさんに助けられました。

ほんまに、ほんまに、来れて良かったー。雪の鑓温泉!
それに尽きるかな、感想は\(^o^)/
撮影日:2019年11月22日
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2019.12.02
長野_雪の白馬鑓温泉へ
もう、気が付けば12月ですね。
早いなぁーーー。
今年最後となる「締め野湯」は、ここでした。
「★雪の白馬鑓温泉★」

目の前は真っ白な山の稜線、斜面には湯気や雪ぼこりが混ざった「白い煙」のようなものが舞い何とも言えない神秘的な世界でした。6月の眺望も新緑と雪渓のコラボも美しかったけど、これもまた格別。

さすがに気温はマイナスに近いので、湯浴み着1枚では凍り付くほど寒く・・・・熱めの45℃の湯が適温に感じてしまいました(;^_^A湯舟から豪快に掛け捨てされるお湯の量と鮮度は健在!やっぱり超1級です!底は藻でぬるっとしていましたが、逆にそれがワイルド感を醸成していて興奮しちゃいました💛

強い硫黄泉臭、そして、苦みの中に仄かな甘みを感じる奥深いお湯です。

泉質:含硫黄-マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩泉
誰もいない大自然の中にポツリと佇む露天風呂♨開放感と静けさの中に少しの怖さも感じる「本物の秘湯」。その風格に涙が出るほど感激しました😿そう、積雪期の白馬鑓温泉は秘湯中の秘湯なのだ★★★

今年は、5月湯俣温泉、6月白馬鑓温泉、8月中ノ沢源泉、9月金花湯・・・・・
本当に野湯づくめだった^^
年初に計画していた通りの温泉たちに出会うことができました。
その1つ1つに感動が詰まってたなぁ。(秘湯めぐりはやめられないわけです。)
そして、雪が降る直前の11月に、またここへ来れたことを幸せに思います♡
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