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2016.04.29

析出物がつくる造形美



熊本の温泉めぐり、続きです。
こちらの温泉にも行きたくて、訪問できるのを楽しみにしていました。

もと旅館だったこの建物、現在は半壊状態で空き家となっていますが、地元の方にお話しを伺うと、今でも地元の常連さんの希望で浴室のお湯だけは出し続けられているとのことでした。

近くのタクシー会社の方いはく、過去に何度か、最寄りの駅からお客さんをこちらの温泉までお送りしたことがあるそうで、その時は、一瞬、行き先を疑ったそうです。
玄関

玄関からそろりそろりと中へ入ってみました。
こちらは廊下です。歩くたびに床がギシギシと鳴り響き、天井も剥がれ落ちた状態でした。
潰れた廊下

脱衣所の入り口いは「男湯」「女湯」と書かれた張り紙が貼ってあり、今でも常連さんがいらっしゃることがうかがえます。入浴料を置いて早速入浴させていただきました。
P1510892.jpg

湯口からは、静かにちょろちょろと生ぬるいお湯が出ています。温度は36~37℃ぐらい。かなりぬるめで、夏場に入るのには気持ちいいのかもしれません。少しつるつるした感触で、香りは殆どしませんでした。
入る

湯船の淵には鱗状の析出物がこってりと覆い、丸っぽい形に変化しています。
泉質よりも何よりも、私は析出物が作り出す造形美に心が弾んでしまいました。
本当に素敵♪
P1510901.jpg

湯口付近も、このようにこってりと。
少し朽ちた竹筒の湯口がいい味を出しています。
P1510838.jpg

私が一人で入っている間は、結局、誰もお客さんは来られず終始貸し切り状態でした。
周りのBGMはお湯が注がれる「ちょろちょろ・・・」という音だけ。
のんびりと出来た半面、余りに静まりかえっていたので、ちょっとだけ怖さも感じました。
出来れば、地元の方と一緒にお話しながら入りたかったなぁ。
P1510895.jpg

(人´∀`).☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・
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Posted at 11:49 | 熊本の温泉 | COM(2) | TB(0) |