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2016.09.30

静岡_石部温泉 いで湯荘

石部温泉と言えば、港のすぐ裏にある「平六地蔵露天風呂」などが有名ですが、今回は山の奥まったところにある石部温泉の民宿街へ。ここに、どうしても行きたかったお宿があったからです。

「石部温泉 いで湯荘」

昭和47年創業の温泉宿さんで、当時はその秘湯感や湯の良さで大変人気があったようですが、今から十数年前に女将さんが高齢のため宿を閉鎖。以来、再開の目処もなくずっと閉鎖したままの状態が続いていました。

が、今年の1月になり女将のお孫さんご夫婦がお宿を継がれ再開されたという情報を聞き、早速いってみることにしました。

民宿街の最奥の川沿いにお宿はありました。普通車でもサイドを擦りそうなほど狭い道をぐねぐね・・・・
(実際にはちょっと擦ったのですが

悔しいけれど、こういう「THE 秘湯への(ぐねぐね)道」も、期待を高めるんで嫌いじゃない
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『こんにちは~!』


玄関の扉を開け宿の方を呼ぶと、真っ先に出てきたのは1匹の猫さん。
何かを疑うような目つきで、こちらを睨み付けてきました。

『ただの温泉好きの者なんですが。。。
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玄関には木造の置き物や動物の剥製が飾ってあり、あたりは静まりかえってます。
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『いらっしゃいませ。どうぞ、おあがりください!』
本当に営業を再開されたのか、だんだん不安になってきた矢先に奥から
男性の方が笑顔で出てきてくださいました。ホッ(*´∀`人 ♪
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深い森林に囲まれた、いで湯荘さんの混浴露天風呂
露天風呂は広く、湯船の半分ぐらいに緑の木々が突き出しています。そのジャングルっぽさや湯船の広さを含めビジュアルは「温泉」というか「池」みたいです^^
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温泉を取り囲む古めかしいモニュメントたち。人魚や狸に見られながらの不思議空間。
絶賛営業中だった昭和の頃から、時間が止まっているように感じます。
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川沿いには錆び付いた五重の塔が。
あ~、何て愛らしい
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お湯は前日の豪雨で微かに濁っており、微かな鉱物っぽい香りと共に川のような独特の香りがし絶好調のタイミングではありませんでしたが、それでも源泉が47℃という最高の温度で湧いているため、汲み上げた湯を(溜めて冷ますこともなく)そのまま露天風呂で味わえ、湯は常に新鮮です。とろみのある肌触りで口に含むと、ごく僅かに塩味もありました。
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※源泉名:石部温泉(自家源泉)、泉質:ナトリウム・カルシウムー塩化物泉
pH:7.8、成分総計:2927mg/kg、泉温:47.1℃、湧出量:480ℓ/分 
(昭和47年の分析書のため数値はご参考。)


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湯船の端には、山肌を削って造られた祠のようなものもありました。なんか、神々しい。
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露天風呂もいいのですが、内湯もかなり古めかしく、温泉成分のこってり付いた渋い湯船でした。湯船のサイズが狭い分露天風呂よりも温度が高いので、ここで身体をあたためます。
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1時間ほど居ましたが、結局、来客者はなく終始貸切でのんびりさせていただきました。
きっと、未だ再開しているということを知らない方が多いのでしょうか?

少し鄙びた感じや秘湯が好きな方にはドンピシャな温泉だと思いますし、
わたしも好きな感じなので、人がわんさか居てるよりも今のように
(首都圏近郊の温泉地とは思えない)静かで穴場的な雰囲気も貴重だなと思いました

人数にもよるようですが、素泊まり1泊、3500~4500円ぐらいで泊まれるようなので、
温泉オフミなどで1泊するのには最適なお宿さんかもしれません。

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「石部温泉 いでゆ荘」
住所:静岡県賀茂郡松崎町石部1059-2
TEL:0558-45-0161
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Posted at 13:12 | 静岡の温泉 | COM(7) | TB(0) |