2017.08.11
宮城_心に残る ひょうたん型の温泉
今年の東北湯めぐりの中で、
お湯の良さが最も印象に残っている温泉です。
数年前の東北の震災で、設備が故障し、現在は、お宿が休業中なのですが、
お母さんから、今年中の再開に向け息子さんと準備中ということを伺いました。
温泉は地下に続く薄暗い階段の下にひっそりとあります。
普段は近所の常連さん数人が入りに来られるんだそうですが、
この時は御昼間ということもあり、誰も入浴していらっしゃいませんでした。
怖いぐらい静かです。

「今日は朝から誰も入っていないから、一番湯だよ」
女将さんに案内され浴室の扉を開けてびっくり。広いひょうたん型の湯船には透明度の高いお湯がさらさらと溢れています。温泉の成分が創り出す美しい模様は、その長い歴史を物語るよう。そして、大きな窓から見える眩しいぐらいの新緑にも目を奪われます。ほんとに美しいです。これ以上美しい内湯はあるのかなぁと思ってしまいます。

※ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉、泉温:54.6℃
もうひとつ、素敵だなぁと思ったのは、苔むしたコンクリートの壁。「鄙びた」・・・というよりも「美しく朽ちた」という言葉がぴったりです。

モコモコに盛り上がった析出物の塊も素晴らしいです。

温泉はすこぶる新鮮で、ほんのり石膏臭を放ちます。湯船がこれだけ広いのに。誰も入っていないからでしょうか?素晴らしいほどの新鮮さです。こうなると、なかなか出られないのです。。

帰りがけ、もう一つの浴室のほうにも浸からせていただきました。以前は女湯だったそうです。ひょうたん型の湯船のほうが、やっぱり私は惹かれますが^^

女湯の方には緑を一望できる半露天があります。隣接する川のせせらぎが耳に心地よく、ほっと心が休まる瞬間です。


東北の温泉の素晴らしさを改めて痛感しました。
物凄い個性があるという訳ではないけれど、
上品な石膏の香りと、この上なく新鮮な透明の湯。
時が止まったかのように感じさせてくれる、古い佇まいの浴室。
ひとつひとつが心に残る温泉でした。
再開されたら泊りに来たいです。
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