2019.08.15
栃木_福渡温泉 不動の湯
眩しいぐらい鮮やかな緑の木々。
マイナスイオンたっぷりの渓谷。
息を切らせながら、私はとある温泉へと遊歩道を歩いていました^^

お盆初日の金曜は、観光客の姿も殆どなく、
川では釣りを楽しむ人々や、浅瀬ではしゃぐ家族連れの人々の姿だけ。
「平和だなぁ。。」

遊歩道を5分ほど歩くと、たどり着いた温泉は「福渡温泉」。かつては年中無休開放されていた無人の混浴温泉だったのですが、モラルに反するような数々のトラブルがあり2015年に閉鎖され、以降は、地元の方が常駐してくださることを条件にお盆など、期間限定で開放されるようになりました。

今年は8/9から8/18までの開放です。偶然、温泉旅館さんのSNSでこの露天風呂の開放予定が告知されているのを目にし、ラッキーしも偶然帰省していた那須から駆け付けることができました(その方に感謝!)

以前に訪れたのは2013年。その時は大勢の常連男性で浴槽が占拠されていて、とても浸かり辛く、早々と撤退したのですが、なんとNO GUESTS!!(開放を心待ちにしているファンは多いだろうし、混雑は覚悟しなきゃな。)と、今年も撤退覚悟でやってきたのですが・・・いや~、温泉神が降りてきたようでした。いや、降りてるに違いないっ!

「今日も3人しかお客さん来てないんだよ。
みんな、限定開放されてること知らないのかなぁ」
首を傾げるお兄さんにすかさず、駆け寄って一言!!
「す、すみません!シャッ・シャッターを押してもらっていいですか!?」
いきなり、駐在している地元のお兄さんにお願いしてみると何とOKをいただけました。

興奮ぎみに撮った1枚がこちら(*‘∀‘)
きらきらと森の緑、渓谷のせせらぎ、蝉の鳴き声、神々しいぐらいの空間です。自然の1つ1つがこのお風呂のために最高の演出をしてくれるようにも感じます。その姿は、過去に訪れた時の印象と180℃違う「真の秘湯」とも言えるものでした。

人肌より少し温かい、ぬるめの温度が気持ちいいです。湯口からお湯を掬うと、ほんのりと金気臭がし、口に含むとお出汁のような味がします。温泉ってシチュエーションが大事なのですよね、過去に訪れた時、こんなに良い湯だとは思いませんでした。

不動の湯も、今や有料(大人500円)にはなったけれど、これだけ開放感が抜群で、景色やお湯もいい無料の野天風呂って、北海道レベルじゃないと、本州では滅多にないよなぁ~と改めて、そのグレードの高さを実感しました。


「地元の人が段々と使わなくなったけど、俺がちっちゃいころは、
よくこの温泉に入ったもんだよ。川で遊んで、身体が冷えたら温泉でまた温まる・・・。
懐かしい思い出がいっぱいだよ。
通年で営業するなら、誰か人を常駐させないといけないんだよね。
だから、当面は未だ限定開放で俺らが管理していくしかないかなぁ。」
昼食のラーメンをすすりながら、管理人小屋で話すお兄さんの表情は寂しげに映りました。
地元の方にとってこの温泉が非常に身近な存在だったんだなぁと。
そのことが、ひしひしと伝わってきたからかもしれません。
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「福渡温泉 不動の湯」
住所:栃木県那須郡塩原町下塩原
営業期間:お盆期間のみ(?)
料金:500円
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