2023.09.26
富山_高天原温泉_高天原山荘 ②雲ノ平山荘~高天原山荘
何とか門限の16時までに、雲ノ平山荘に到着しました。この辺りの景色、本来は素晴らしいのですが、小雨でガスってて、何も見えません…( ;∀;)

さて、雲ノ平山荘に何故泊まりたかったかと言うと、1つ目は山小屋とは思えないオシャレな空間を味わいたかったから。「雲ノ平食堂」では、食事に留まらず、デザートやワインまでバラエティ豊かなメニューをいただくことができます。木目調の温かみのある食堂は、まるで、東京都内のカフェにでも来たかのような雰囲気です。

本棚にも本がズラリと並べてあって、ここで景色を眺めたり、読書を楽しんだりできるんです。

2つ目の理由は、山荘名物の「石狩鍋」が食べてみたかったから。中に大きなジャガイモと鮭が入っているのですが、食べ応えがあり、お出汁も本当に美味しかったです。横に座っていたお母さんたちも「うん、美味しい」と納得のご様子♡それにしても、今日はよく歩いたのでお腹の減りも尋常じゃない…。

【AM6:30 雲ノ平山荘出発】
翌朝高天原に向けて出発です!標高が高いからでしょうか…次の日もガスガスww 木道でスリップしなように気をつけて歩きます。高天原山荘へは、約2時間半で着いちゃうはず。朝早く高天原温泉に到着し1日♨を堪能することも、雲ノ平山荘に泊まった理由でした。

※2日目は道のりも短く、足取りも軽やか。
途中、ハシゴを2-3か所下りていくのですが、下りなので全くしんどさを感じません。高天原山荘から雲ノ平山荘に登っていく人たちとすれ違うたび、「何でこんなに早く高天原に行くんですか?もっと●●岳とか見所あるのに…」と、首を傾げられました。その度に「温泉に浸かれればいいので…。」と説明するわたし( ´艸`)どんな素晴らしい景色があろうと、1分1秒でも早く温泉に浸かることが優先です (笑)

あと500m!!!憧れの高天原にこんな近距離まで近づいていることに感激です✨もう、休憩なしで一気に行きますよ。

【AM9:18 標高2125m 高天原山荘到着】
そして!!ついに、ついに、高天原山荘到着。いや~、長かったなぁ。赤い屋根が見えた瞬間、声を上げて喜びましたよ。

小屋に着くと、10時からのチェックインということで、すぐさま河原の露天風呂へ。「からまつの湯」は小屋から20分下ったところにあります。(これが割と遠い…(;^_^A) 河原には①男性(兼混浴) ②女性用 ③混浴の3つのお風呂があり、女性は全て入浴できちゃうという、女性に嬉しい宿なのです!!!

※河原の開放感バツグンの空間に露天風呂が3つ鎮座する。
まずは、開放感ナンバー1の混浴露天風呂から!いや、このピーカンの空とミルキーグリーンの湯のコラボ、もう最高じゃないですか。お湯はちょっぴり苦味があり、硫黄の香りが強いです。実はこちらの源泉は、前日から新しい源泉に変わったそうで、注ぎたては黒色をしていたのだとか。不思議ですよね、温泉って。場所によっても特徴がさまざま。

※ 源泉名:高天原温泉、泉質:未掲載、泉温:57.8~62.5℃、pH:6.2、湧出量:毎分69ℓ
※ 上記は昭和62年の分析書のため参考まで。
お次は女性風呂です。河原に暖簾がゆらゆらと…いい感じです。

まさかの、男性風呂より広~くて、ゆったり♡行くのは険しいけど、実は高天原温泉って女性に優しい宿なんですよ。温度は40℃弱、かなり温めでいつまででも浸かっていたい衝動にかられます。


※湯船から空を見上げる、しあわせな瞬間。
ちなみに、男性風呂はこちらです。四角い湯船。女性風呂の建屋と並んで河原にあります。

「かんぱーーーい」
いや~、本当にいい湯でした。小屋に戻るともう15時ぐらい。喉も乾いたところで、小屋前のテラスで集っていた他の宿泊者さんと一杯。こんな秘境にわざわざ歩いてくる人たちの集まりだけあって、年齢も性別もバラバラだけど、みんな個性強めで話がおもしろい(人の事言えないけど 笑)単独で来てる人も多く、尚更、会話が盛り上がります。

※山はこの瞬間が楽しい♪
夕暮れ時。小屋にオイルランプが灯ります。電気がこないので、高天原の夜はランプの灯で過ごす。やけに落ち着くんですよね。ランプだけだから、宿泊者が寝る時間も他の山小屋に比べて早いのには驚き。殆どの方が暗闇の中、19時半には就寝されてました。

※オイルランプが灯る食堂
山ごはんは、ハムカツ、天ぷら、ゴマのパスタ、煮物など。それにお蕎麦。ボリュームもあって、どれも、おいしゅうございました♪

※ボリュームたっぷりの夕飯
夕食後、小屋前のテラスに出ると不思議な景色に遭遇。っ夕日で照らされ山肌が薄っすらオレンジ色に染まってます。それを見つけた宿泊者たちがテラスで写真を撮ったり、眺めたり…。いいなぁ、ゆったり流れる山時間。

※夕刻、一瞬だけ愛でることが出来たオレンジ色の光
帰りは、行きとコースを変えて大東新道から帰りました。大東新道は戦前に高天原一帯で鉱石を岩苔乗越~鳥帽子~七倉に運び出していた大東鉱業が昭和30年代に切り開いた登山道。4つの沢を超え、ハシゴの上り下りのあるルートで簡単ではないですが、黒部川沿いを歩いていくので、私にとっては何とも爽快なコースでした。

※河原の登山道。巨石にスプレーで目印を書いてくれているので迷うこともなく歩ける。
ちなみに、帰りのコースタイムですが、
6:05高天原出発→11:20薬師沢小屋→15:00太郎平小屋→17:20折立登山口でした。
そりゃ~もうね、1日目の雲ノ平山荘までは、本当にしんどかったです!!
でも、その分、朝から夕方までゆっくりと高天原のミルキーブルーの湯を堪能できたこと、それは狙い通りでした\(^o^)/
また、いつか、再訪できる日まで…
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「高天原温泉 高天原山荘」
住所:富山県富山市有峰 字黒部谷割国有林112林小班
連絡先:076-482-1917
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