fc2ブログ
2023.09.24

富山_高天原温泉_高天原山荘 ①折立~雲ノ平山荘


❝日本一遠い温泉❞と言われる「高天原温泉」へ行ってきました!

高天原温泉は、標高2125m、北アルプスの奥深くに建つ山小屋温泉。ルートは色々あるのですが、どの登山口からも、たどり着くには途中1泊しないといけないほど距離があるので、山屋さん、温泉屋さんにとって、言わば憧れの地なのです。

かれこれ10年前から「行こう、行こう」と思いつつ、最低でも3泊4日という長い休みを取らないといけないということで、日程調整が難しくタイミングを逸していました。

で、今年やっと実現できたわけです✨歩き始めは、富山県の「折立登山口の駐車場」。駐車場までは19時20分までに亀谷連絡所のゲートを通過しないといけないので、夕方には富山市内に入ってレンタカーを借りて向かいました。

1日目は、折立駐車場→太郎平小屋→薬師沢小屋→雲ノ平山荘という行程。ハードな旅の始まりです。
P1260645.jpg


【AM3:30 標高1371m 折立登山口出発】
未だ朝が明けていないのでヘッドランプを付けて登ります。
start.jpg


ここから1870mの所までは、岩ゴロゴロと土の登山道の急な坂が永遠続きます。意外にも、この登りでお腹が気持ち悪くなり胃薬を飲む…。いつもだったら何てことないのに( ノД`)シクシク…前日、車中泊で1時間しか寝ていなかったことが原因か…。
P1260687.jpg
※登山口から2時間ぐらいでベンチや椅子が。ここで漸く朝日がのぼり始めました。


更に登っていくと、朝が明けました~!見てください、この澄んだ青空✨向こうに見えるのは「有峰湖」です。ここから太郎平小屋までは、こんな感じで空に近い登山が続きます。
061A0427-86EC-48D9-B013-C8752E428C5C.jpg


この辺りで、身体も快調に♡♡ 太郎さん待っててね。
IMG_8648.jpg


【AM8:10 標高2330m 太郎平小屋到着】
ちょうど太陽も昇って、明るく涼しさも感じられる太郎平小屋に到着です。休憩もしっかりととりながら、折立から徒歩約4時間半、何とかコースタイム内。ここから高天原温泉まではスマホの電波とはサヨウナラ、下界との通信ができる最後の地でもあります。
E72ED763-49E4-4981-86E9-5E656BBABD3A.jpg


太郎小屋は未だお昼の時間ではなかったので、コーヒーだけをいただき、ホット一息休憩タイム♪はぁ、身体にしみるね~(*´Д`)他にも、カップラーメンやお菓子、ジュースもあって充実、充実!
P1260738.jpg


太郎平で20分ほど休憩した後、薬師沢小屋に向けて下っていきます!この辺りは、帰りが怖くなるぐらいの急な下りでした。
P1260749.jpg
※薬師沢までは下りが多いので行きはラクラク。


雲ノ平経由で薬師沢方面から登ってきたご夫婦と、すれ違いざまに言われた一言。「雲ノ平まで行くの!?ほら、正面に見える平な台地と突起した尾根、あれが雲ノ平よ~。行くまでに、その笑顔がなくなるわよ~( ´艸`)」と。「え、え、え、あんな遠い所までどうやって登るの!?怖すぎ。」と、何時間も先に恐ろしい行程が待っていることに気づいた私。びくびくしちゃいました。
P1260752.jpg
※正面の平な台地が「雲ノ平」だそう。


道中、山の妖精「オコジョ」とも出合いました。環境省指定の絶滅危惧種なんですって。希少な動物も見れて、いい予兆♪
IMG_9135_20230924150947ac3.jpg


【AM11:10 標高1912m 薬師沢小屋到着】
さぁ、最後の中継地点となる「薬師沢小屋」まで到着。薬師沢小屋は黒部川源流に建つ一軒宿で水が豊富。登山者の方々はここで水を汲んだり、お昼のうどんや持参のお弁当を嗜んでいました。
FC894D88-56AE-4CF2-B933-27E641F8C887 (1)


玄関には沢水で冷やされたジュースやビールが冷やされていたり、湧き出る蛇口から水汲みが出来たり…。久々の水場、、身体が潤います。今年は多くの山小屋で水不足が問題になっていたので有難い限りです。
P1260818.jpg


P1280108.jpg
※優しい出汁の薬師沢小屋 特製うどん


小屋で30分休憩をとり、腹ごしらえできたところで、いよいよ雲ノ平への「直登」へ。まずはハシゴをつたって小屋の真下の河原へと下ります。ここから高天原までは、①雲ノ平までの直登②黒部川沿いを歩く大東新道 合計2つのルートに分かれます。私は1日目、雲ノ平山荘に泊まるので①を通ることになるのですが、個人的に健脚出ない方は②の大東新道をお薦めしたいです(;^_^A 理由は…
P1260854.jpg
※ハシゴ、高所恐怖症なら絶対コワい…


この「直登」!直線距離では3km(実際にはもう少しある)ほどですが、一気に636m標高を上げていかなきゃいけません。今回、一番辛かったのがココです。道中ずっと薄暗いし、景色もない。ただただ岩を両手、両足使ってよじ登る…。苦行でした。
P1260855-2.jpg


映えスポットもないので、カメラはほぼ出さず…ひたすら登りますぜ~~
P1260861.jpg
※「岩」→「はしご」→「岩」の世界のはじまり、はじまり。


撮ったのはこの一枚だけでした。皆さまには、この写真からしんどさを感じとっていただければと。。
IMG_8729.jpg
※苔むした岩がまたツルツル滑って怖い!


直登を超えた「雲ノ平」付近は長~い木道が続きます。
DCF4E983-227D-421D-9D06-0E654B35D424.jpg


【PM16:00 標高2552m 雲ノ平山荘到着】
直登を4時間歩き続けると、木道を経て目の前に赤い屋根の小屋が!!「あ~、着いたぁ(感動)」。折立から歩くこと、実に16時間!!やっと、今宵お世話になる山小屋に到着です。なんか、今日は1日中歩いてたような気がする。ああ、なんて日だ!!笑
P1260907.jpg
※丘の上に建つ「雲ノ平山荘」。どこから歩いても遠い、❝日本最後の秘境❞と言われる雲ノ平に建ちます。


次に続く…。


「温泉ボタン」を押して応援してね!
にほんブログ村 旅行ブログ 温泉・温泉街へ
にほんブログ村
スポンサーサイト




この記事へのトラックバックURL
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/tb.php/1156-be35c0fa
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
管理者にだけ表示を許可する