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2023.10.09

長野_東硫黄沢出合の湯(温泉までの道のり)


「ブラック温泉」「グリーン温泉」

「へ~、こんな綺麗な野湯があるんだぁ。」
ちょうど7年ぐらい前、インターネットで湯俣温泉付近を調べていた時、更に沢の上流に色鮮やかな温泉が湧いていることを知り、パソコンに目が釘付けになった自分を今でも覚えています。

「いつか自分もいってみたい…。でも、目的地は山深く、前泊も含めれば3泊4日はかかる。」
恋焦がれながらも、なかなか手が出せずそのまま長い年月が経っていましたが、やっと今年訪問できました。

普段、野湯の記事をブログで書く時、(温泉中心にしたいので)道中はガッツリ割愛するのですが、今回は道中、自然の神秘をたくさん見ることができたので、いつもよりしっかりと書いていこうと思います。


【噴湯丘出発】AM10:30
快晴の朝。天然記念物「噴湯丘」から出発です!と思うかもしれませんが、実は、前の日、七倉山荘で宿泊していたので、当日は高瀬渓谷から湯俣温泉まで3時間歩いてきたというのがホント。湯俣温泉までの道中は過去記事(湯俣温泉過去記事)でレポ済なので、ここからスタートしますね。
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※天然記念物「噴湯丘」。この時期は渇水期で水量が少なく渡渉しやすかったです。


さて旅のはじまり。私にとって未知の世界、「湯俣沢」の遡上開始です。この先からは渡渉を数十回繰り返しながら進みます。今年6月にも取材で湯俣沢に来たのですが、その時は雪解け水が激流となっていて、とてもじゃないけど川は渡れなかったです。でも今年は8月ぐらいから明らかに水量が減って、渡りやすくなっていました。
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【第1吊り橋】
「噴湯丘」から東硫黄沢までは、途中まで❝伊藤新道❞という道を進みます。伊藤新道は、かつて長野県大町市から北アルプス最奥に位置する黒部源流への最短ルートとして、また三俣山荘を建設するための歩荷道として開拓された道。ただ、歩み進めるのは簡単ではありません。雨が降れば湯俣沢は激流と化し、V字の渓谷は落石の危険が常に潜んでいます。その伊藤新道の修繕が今年、40年ぶりに行われたのは山好きには有名な話。この第1吊り橋もそうです。
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※近年復活した第1吊り橋。行きは水量が少なかったので高所恐怖症(;^_^A)のわたくしは渡渉しました。


【ガンダム岩】
吊り橋から100m上流進むと、伊藤新道の中でも危険な箇所と言われる「ガンダム岩(通称)」にぶつかります。大きな岩が水平にぶら下がっているので、水流のすぐ上にある岩場の壁をくぐり(へつり)ながら進みます。ちょっとドキドキしましたが、渇水期でもあるので身体は浸かりませんでした。ここは死者もかつて出たような事故多発ポイント。慎重に行きます。
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※ガンダム岩は山肌にへばりつくようにして固定されていますが、毎年山肌は削られ薄くなっているそう。


【第3吊り橋】
伊藤新道の中で、恐怖を感じたのがこの第3吊り橋。実は、めちゃめちゃ高いんです…。しかも、橋板は歩幅の半分ぐらいしかないアルミ製のもので、滑って足を踏み外さないか常にドキドキしました。
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※高所に張られた第3吊り橋。行きは怖いので渡渉、帰りは橋を渡りました。


この辺りから、段々と川の勢いも増し、左右に広がるV字の山肌には落石して間もないと思われる尖った岩がゴロゴロ。ヘルメットを装着し心を引き締めながら進みます。
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【第5吊り橋】PM13:45
V字の峡谷が開けて、テントがはれそうな平らな台地に到着。第5吊り橋付近です。ここは歩いてきた中で最も落石や増水の不安が少なく安全な場所。少しばかりホッとしました。
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【三俣山荘分岐】
すぐ近くに、三俣山荘への分岐があります。この急登を進めば伊藤新道のまま「三俣山荘」へ。湯俣沢をつめれば伊藤新道から外れ、東硫黄沢に到着です。
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※分岐。「三俣山荘」の他「双六小屋」、「雲ノ平山荘」など様々な山小屋へ抜けられます。


分岐でちょっと休憩をとり、段々足腰も疲れて来たなぁ~と感じていた時(既に歩き始めから8時間)、目の前に見た事もないような神秘的な「ブルーの滝」が!!これぞ、湯俣ブルー!思わず叫んでしまうほどの鮮やかさです。
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この湯俣ブルーを目の当たりにした直後から、強烈な硫化水素の香りが周辺に漂い、白くなった岩壁からは複数個所、温泉が自噴しナメ床を流れていきます。また緑の苔や白い析出物が山肌を覆って、カラフルな空間を造り出しています。「うわ~!!これは凄い。」何度、驚きの声をあげたでしょう?現世とは思えない…国内でも大変珍しい光景だと思います。
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ナメ床(流水が穏やかな一枚岩の上を流れている所)が広がり、窪みにはグレーの温泉が溜まっていました。
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※窪みには30℃ぐらいの、ぬるめの湯が。人1人は浸かれる湯船です。


【東硫黄沢出合いの湯】 PM14:40
崖を登ってみると、目の前に鮮やかなバスクリーン色の温泉が。渡渉5時間(湯俣までの歩き3時間)、合計8時間のアドベンチャー。無事に、「出合いの湯」に到着です(涙)。野湯で、ここまでグリーンの温泉はこれまで見たことがなかったので驚きでした。温泉好きなら誰もが憧れる「国見グリーン」にも少し近いかもしれません。
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※珍しい「緑湯」。岩手県の国見温泉(晴れの日)のように澄んだグリーン。


興奮のあまり、ヘルメットのまま駆け寄ってまずは記念写真を♪「ここに入ったら確実に湯の色が変わっちゃう…。濁る前にこの澄んだグリーンを目に焼き付けたい!!」そう思う気持ち、温泉好きさんなら少しは共感していただけるなぁと🤤
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次のページでは、実際に「出合いの湯」に入った感想や、周辺の野湯について書きますね\(^o^)/
つづく♪♪


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この記事へのコメント
こんにちは。

湯俣ブルー、冷たかったけど夏だったので(2001.08.04)、浸かっちゃいました。 (^^)
やはり、ブログの方がストーリーの展開を楽しめて、エエですね。各写真ごとに、時刻が分かれば、、、と思っている読者も多いのかも。 (^^)
#青沼さんは、アタックしたのかな? (@@)

PS. 高所恐怖症だったのですか? (^^;
Posted by 齊藤樹 at 2023.10.09 19:24 | 編集
齊藤さん

コメントありがとうございます!
各写真ごとに時刻…ご意見ありがとうございます。
(行きの時刻は追加しておきますね。)

伊藤新道の川の遡上は高所恐怖症のわたしにはやや厳しかったです。
吊り橋と言い、帰りの増水時の道ももれなく高所です(;^_^A

来年はトレーニングと高所慣れも含めて、がんばりたいと思います。

Posted by 渡辺裕美 at 2023.10.26 14:17 | 編集
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